「プレミアのクラブが動向をチェックしているはず」 忍者・古橋亨梧はセルティックで29試合22ゴールに関与する

復帰後初ゴールも決め充実したキャリアを送っているセルティックの古橋亨梧 photo/Getty images

今季大きく飛躍した

今季最も海外で存在感を示した日本人プレイヤーは誰かと聞かれればアーセナルの冨安健洋の名前が挙がるはずだ。今季は途中怪我に悩まされたが、プレミアという欧州でもトップレベルのリーグで活躍し、右サイドバックとして地位を確立した。

怪我での長期離脱がなければそんな冨安と並ぶ存在になっていたかもしれない人物がいる。古橋亨梧である。

古橋は今夏の移籍市場でヴィッセル神戸からセルティックへ移籍。指揮官が日本人を知るアンジェ・ポステコグルー監督だったこともあるが、スコットランドの名門に即フィットし、29試合で17ゴール5アシストを記録している。怪我の影響で12月から4月まで離脱してしまっていたが、その期間がなければより多くのゴールを量産していたはずだ。先日、スコットランドプロサッカー選手協会が発表した今季のベストイレブンに古橋が選出されている。得点ランキングだけでいえば古橋は9ゴールで10位だが、それ以外の面での貢献度が評価されたか。

先日ゴールを挙げたロス・カウンティ戦でもそうだったが、やはり古橋はゴール前での動き出しがピカイチだ。クロスであれば、サイドで味方がクロスを上げる直前にボックス内のポジションを変え、相手の守備陣の視線から消えている。そこからゴールにつなげるスキルも高く、SNS上では「忍者だ」との声もあり、その武器を生かしセルティックで得点を量産している。

「古橋がセルティックから移籍しないことを願っています。彼は特別なプレイヤーで、プレイを見るのが喜びです。プレミアリーグのクラブは彼を狙っているに違いありません」

英『THE SCOTSMAN』では、チェルシーや、エヴァートンでプレイしたスコットランド出身のパット・ネヴィン氏が古橋の実力に太鼓判を押し、プレミアリーグのクラブが関心を寄せるほどのパフォーマンスだと直近のロス・カウンティ戦での働きをほめている。以前にプレミアのサウサンプトンが興味を示しているとの報道もあり、可能性としてはゼロではないだろう。実際にオドソンヌ・エドゥアールが今夏にクリスタル・パレスへ移籍したようにセルティックからプレミアへのパイプはあり、古橋の今後のステップアップには期待できる。現状では冨安に加えリヴァプールの南野拓実がプレミアに在籍している。ロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズの三笘薫もブライトンへの帰還が現実的となっており、より多くの日本人選手が世界最高峰のプレミアリーグでプレイするようになれば日本サッカーの強化にもつながる。

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