ディバラの後釜に同じレフティーを求めるユヴェントス
背番号10を背負うパウロ・ディバラが退団濃厚となっているユヴェントス。今冬に獲得したセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチがエース級の活躍を見せているものの、他のフォワード陣はパッとせず、今夏での補強はほぼ必須だ。
ディバラの代役候補の1人として、6月末にパリ・サンジェルマンとの契約が切れるアルゼンチン代表アンヘル・ディ・マリアの名前が挙がっている。『Sky Sport』によれば、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は左利きの攻撃的なウインガーを求めている模様。[4-3-3]のフォーメーションでキエーザ、ヴラホビッチとトリデンテを形成することができる選手を探しているようだ。
ディ・マリアの他には、シャフタール・ドネツクのブラジル代表ダビド・ネレスや、アヤックスのブラジル代表アントニーといった名前が挙がっている。どちらも左利きのウインガーという点で条件にハマるうえ、34歳のディ・マリアとは違い、ネレスは25歳、アントニーは22歳と若く、勢いがある点も魅力だ。
しかし、ユヴェントスが本気で欧州の舞台で勝ちにいきたいのであれば、ネレスやアントニーより、百戦錬磨のディ・マリアを獲得すべきではないか。PSGではメッシ、ムバッペ、ネイマールの強力3トップの陰に隠れてしまっているが、ディ・マリアのクオリティーはまだまだ敵の脅威となる。
今季、リーグ戦におけるディ・マリアのキーパス数は44本。これはムバッペ、メッシ、ネイマールに次ぐチーム内4位の数字だ。さらに、ビッグチャンスクリエイト数に関しては、11回のネイマールを抜きチーム3位の12回。ディ・マリアの先発出場数がこの4人の中で最も少ない16回であることを考えると、出場さえすればMMNに並ぶ活躍を見せていると言っても過言ではない。
さらに、ディ・マリアはインサイドハーフでも出場可能なユーティリティー性を持ち合わせている。たとえばモラタ、ヴラホビッチ、キエーザを前線で起用し、ディ・マリアをインサイドハーフの一角に置くといった選択が取れることもアッレグリ監督にとってはありがたい限りだろう。
レアル・マドリードやパリ・サンジェルマンといったビッグクラブで多くのタイトルを獲得してきた経験が、ユーヴェにプラスをもたらすことは間違いない。ディ・マリアにとってもセリエA初挑戦をあのユヴェントスで迎えられることは、魅力的な選択肢となるはずだ(データは『SofaScore』より)。