続きを見る
降格圏内に沈んでいたカディスに敗戦を喫したバルセロナ
躍動していたペドリが怪我により、今シーズン絶望となったバルセロナ。18日、バルセロナはリーグ下位に位置するカディスと対戦し0-1で敗れた。
先日、リーグ首位を走るレアル・マドリードが3位セビージャに勝利。リーグ優勝に向け、あとは2位バルセロナを振り切るだけという状況になっていた。バルセロナはレアル・マドリードより消化試合数が1試合少なく、勝ち点差は15あったものの、まだ逆転優勝の可能性はあった。
しかし今回カディスに敗れたことで、その逆転優勝の可能性がほぼ潰えたとされている。『ESPN』によれば、シャビ監督も「チャンピオンズリーグの出場権を争うチームと差をつける絶好のチャンスを逃し、ラ・リーガを勝ち取るための戦いともおさらばしてしまった」と話している。
カディス戦の前には、ヨーロッパリーグ準々決勝でアイントラハト・フランクフルトに敗れている。ただ負けただけでなく、ホーム2連敗となってしまったことが印象をさらに悪くしてしまっているのだろう。
しかし、シャビ監督のここまでの功績を考えると、安易に批判してしまうのはお門違いだ。去年11月に前任のロナルド・クーマンの後任としてバルセロナの監督に就任したシャビ監督。第14節エスパニョール戦で初陣を飾ると、ラ・リーガでは第25節バレンシア戦から前節のレバンテ戦まで7連勝を記録。13勝4分1敗という好成績を残し、7位に沈んでいたチームを2位まで引き上げていた。
さらに、シャビ監督就任後の1試合平均勝ち点を計算してみると約2.39という数字が出る。このペースで全38試合をこなすと勝ち点は90.82。昨季優勝したアトレティコ・マドリードが勝ち点86だったことを考えると、1年を通してシャビ監督が指揮をとれば十分優勝を狙える可能性がありそうで、来シーズンへの期待は膨らむ。
とは言え、優勝の可能性が限りなく低くなってしまった今季、とにかくCL出場圏内の4位以内でシーズンを終えることが最重要課題だ。
下位のチームを見ると、3位セビージャと4位アトレティコ・マドリードは勝ち点60でバルセロナと並んでおり、5位のレアル・ベティスが勝ち点57で追いかけている。勝ち点差3以内に4チームがひしめいているという状況だ。バルセロナは試合消化数が1試合少ないとはいえ、気を抜けばすぐに4位以下転落もありえる。リーグ戦は残り7試合。冷静に見ればバルサが4位以内でリーグを終える可能性は高いが、2連敗のショックを引きずったまま残りの試合に挑めば、最悪の結果を生み出すことにもなりかねない。