CLの“番狂わせ”が日本代表へのヒントに? バイエルンを敗退に追い込む戦い方をドイツ代表にも

ビジャレアルに敗れたバイエルン photo/Getty Images

森保一監督の采配に注目だ

ビジャレアルはUEFAチャンピオンズリーグでバイエルンに2試合合計2-1と勝利し、16年ぶりのベスト4進出を決めた。強力攻撃陣を揃え、ドイツ国内でも圧倒的な強さを誇るバイエルンに対し、素早いカウンターからチャンスを確実にモノにしたビジャレアルは狙い通りの戦い方だっただろう。

このビジャレアルは、ドイツ代表とFIFAワールドカップで対戦する日本のよいお手本となるのではないか。注目すべきは1stレグの戦い方だ。試合展開は大方の予想通りバイエルンがボールを保持しながら攻勢を強め、ビジャレアルが耐え抜くという構図。バイエルンの5レーンのアタックに対しビジャレアルは[4-4-2]のシステムでコンパクトに守り、スペースを与えない。それによってバイエルンが攻めあぐねる展開が続いた。

焦りからか決定機で精彩を欠いてしまい、反撃はロベルト・レヴァンドフスキが奪った1点のみに終わった。ビジャレアルは攻撃面でも縦に早く、ショートカウンターを駆使して一気にバイエルンの最終ラインのスペースを突いた。特に2ndレグの同点ゴールは、狙いがはっきりと出たシーンだろう。

日本対ドイツも同様の展開が予想される。ボールを回されることは前提として、FWは最終ラインの裏を狙う形で1点をもぎ取ることができれば、勝機が見えてくるかもしれない。伊東純也や古橋亨梧といったスピードのあるFW陣からすれば得意なゴールパターンだ。

またドイツには頼みのストライカーと呼べる選手はいない。バイエルンであればレヴァンドフスキが一瞬のゴールセンスを光らせ得点を奪える。そういったエースの点取り屋が不在なドイツであれば、無失点の時間が続けば続くほど焦れて精度も落ちてくる。

スペイン、ドイツと厳しいグループに入ってしまった日本。しかし欧州の舞台で見られた、番狂わせを起こした方法に倣ってみることも1つの手だ。

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