メッシ&ロナウド時代の終わり近づく 今季のバロンドールではついにベンゼマが“主役”になるときか

レアルでペース止まらぬベンゼマ photo/Getty Images

数字的にもベンゼマが一歩リードか

2000年代後半よりバロンドールはリオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドの2人に支配されてきたが、その時間も終わりは近い。両者は今夏よりそれぞれパリ・サンジェルマン、マンチェスター・ユナイテッドに移籍したが、以前に比べると数字は伸びていない。

メッシもリーグ・アンで13アシストを記録するなどチャンスメイクの部分は印象的だが、得点数は3点と物足りない。ロナウドもマンUではチームそのものが苦戦しており、タイトルとも縁がないシーズンだ。今季に関しては両者ともバロンドール候補には入ってこないだろう。

ここまで候補に挙げられていたのは、レアル・マドリードFWカリム・ベンゼマ、バイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキ、リヴァプールFWモハメド・サラーといったところだったが、レヴァンドフスキのいるバイエルンはチャンピオンズリーグ準々決勝でビジャレアルにまさかの敗北を喫してしまった。
センターフォワード部門ではベスト4へ駒を進めたベンゼマが一歩リードといったところだろう。ベンゼマはリーガ・エスパニョーラで24得点、チャンピオンズリーグでは12得点奪っており、数字も申し分ない。

リヴァプールではFWサディオ・マネも候補で、セネガル代表ではアフリカ・ネイションズカップも制している。得点数ではサラーの方が上となっているが、タイトル的にマネは充実している。リヴァプールの成績次第ではこの2人も候補に入ってくる。

リーグ・アンで得点ランク首位のFWキリアン・ムバッペも候補者ではあるだろうが、チームはチャンピオンズリーグでもベスト16で敗れてしまった。数字は悪くないが、候補には挙げづらい。

メッシ&ロナウド時代が終わりに近づき、バロンドール争いも激しくなってきた。ベンゼマやレヴァンドフスキは2人と時代が被らなければバロンドールを獲得できたはずで、元よりそれだけの能力は備えている。

2人と時代が重なったことは不運でもあったが、今季は間違いなくチャンスであり、中でもベンゼマは一歩抜け出した印象だ。今季の世界最高FWとして最大の個人タイトルに手をかける可能性は高くなっている。

年齢的にもそろそろ受賞しておきたいところだが、今季こそベンゼマが主役の時なのか。

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