来夏のターゲットのようだ
毎シーズン的確な補強でチームを強化するマンチェスター・シティ。来夏はストライカー、中盤、左サイドバックの獲得が行われる可能性が高いと移籍市場に精通しているファブリシオ・ロマーノ氏が話している。
中盤では特にアンカーの獲得が必要だ。現状はロドリ、フェルナンジーニョの2人でローテーションしているが、フェルナンジーニョは今季で契約が切れることになっており、去就は不透明だ。そのため、アンカーの補強候補としてレアル・ソシエダのミケル・メリーノの名前が浮上してきた。英『manchester evening news』によると、以前からシティはメリーノを注視しており、6000万ユーロ(日本円にして約82億円)の契約解除金を支払うことで獲得できるという。
オサスナの下部組織でデビューし、その後、ドルトムント、ニューカッスルを経由して2018年からソシエダでプレイしているメリーノ。スペインのフル代表ではすでにデビュー済みであり、今夏に行われた東京五輪ではオーバーエイジ枠として日本にやってきた。
中盤を本職としており、今季はマルティン・スビメンディとダブルボランチを組むことが多く、中盤3枚となればインサイドハーフでもプレイできる。広い視野と左足から放たれる高精度のパスを武器に展開を作るゲームメイカーであり、流れを読んで積極的に前に出てプレイすることもある。3ゴール2アシストと得点にも絡めており、ここまで6位と躍動するソシエダの心臓のような存在だ。
シティに来ればロドリの控えとなるが、インサイドハーフでもプレイ可能となればある程度の出場機会は見込めるだろう。プレミアは来季から交代枠が5人になることが決まっており、選手の交代がやりやすくなった。また、ケビン・デ・ブライネ、イルカイ・ギュンドアンと中盤の主力2人が30代に突入しており、世代交代も考えればメリーノの獲得は悪くない。パス成功数1039本は中盤の中では最も多い数字であり、スペイン人らしいパスセンスのある中盤戦士だ。
フェルナンジーニョ退団となればストライカーよりも必要となるロドリの控え。若手にはロメオ・ラヴィアと呼ばれる逸材がいるが、18歳とまだ若くトップチームでの出番も少ない。そこでメリーノがアンカー、インサイドハーフの両方でハマれば選手層はグッと厚くなるだろう(データは『SofaScore』より)。