止まらないフランスの逸材出現ラッシュ CF起用で開花したモンペリエの才能

今季モンペリエで印象的なパフォーマンスを披露しているワヒ photo/Getty Images

NEXTムバッペ候補またひとり

近年、サッカー界にはパリ・サンジェルマン所属のFWキリアン・ムバッペを筆頭に、フランス出身の若手有望株が多数出現している。さまざまなルーツを持つ人々が暮らすお国柄ということもあって、それぞれ選手のタイプも実に豊富。同じポジションでも頭角を現してくる選手の個性が豊かなだけに、フランスの若手は見ていて非常に楽しい面がある。

そんなフランス産の若手タレントのなかでも、次に注目すべきはこの19歳かもしれない。その選手とは、今季モンペリエで急成長を遂げているFWエリー・ワヒだ。

2021年冬にモンペリエのトップチームへと昇格を果たし、今季はプロ2年目のシーズンを過ごしているワヒ。昨季まではそれほど目立つ存在ではなかったものの、21-22シーズンの彼はめざましい成長を遂げている。シーズン中盤戦に主戦場をそれまでのウイングからセンターフォワードに変更すると、ワヒの得点能力は一気に開花。リーグ・アン第15節までは1ゴールしか奪えていなかった同選手だが、以降は出場14試合で7ゴールを奪う活躍を披露することとなっている。今やモンペリエの前線に必要不可欠な存在で、その注目度は日に日に増していると言っていいだろう。
そんなワヒに関しては、仏『FootMercato』も「彼は非常に美しい台頭を見せている。シーズン中盤までは期待のウイングでしかなかったものの、瞬く間にモンペリエのトップスコアラーになった。21世紀生まれの選手の中でもトップクラスのアタッカーだ」と惜しみない賞賛を送っている。今季のリーグ・アンではウーゴ・エキティケ(19歳、スタッド・ランス)らの活躍も目立っているが、ワヒの暴れっぷりからも目は離せない。

またフランスに出現した“金の卵”。今はまだ無名かもしれないが、エリー・ワヒという若者がビッグクラブへ向かう日はそう遠くないのかもしれない。

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