長友佑都はどちらのサイドで起用すべき? 代表、クラブと2つの顔を持つ大ベテランの最適解

横浜F・マリノス戦では右サイドバックとして出場し、守備で貢献した長友佑都 photo/Getty images

FC東京では右で成功を収めている

サイドバックは利き足のサイドに配置されるのが定石で、長友佑都はFC東京では右サイドで起用されている。しかし、日本代表では長年長友が起用されてきた左サイドで起用されており、長友はどちらのサイドが適正なのかと話題になることは多い。

FC東京は明治安田生命J1リーグ第6節で横浜F・マリノスとアウェイで対戦。1-2と敗れたが、長友は右SBとして先発し、球際の強さを見せていた。特に対人性能の高さが光ったのは後半だ。ドリブラーの仲川輝人が入り、対峙することになったが、得意のドリブルを発揮させず右サイドをシャットアウトしている。

35歳と大ベテランだが、運動量の面での衰えは感じられない。走行距離はチームトップとなる11.7km、スプリント数は24回と素晴らしい記録を残した。タックル数3回とスタッツにも表れており、さすがの守備力だ。

今後も日本代表への招集が続くのであれば、長友の右SB起用も試すべきか。すでに酒井宏樹、山根視来の序列が固まっており、それをこのタイミングで崩すのはどうかとの話もあるが、ワールドカップ・カタール大会での対戦相手がスペイン、ドイツと決まっただけに彼の守備力は必要となる。また、グループステージは中3日で3試合と簡単ではなく、初戦で酒井を起用した場合、2戦目もしくは3戦目に酒井を休ませて長友を起用するという手もある。国際試合は普段以上に経験が重宝され、長友という存在は欲しい。振る舞いからもムードメイカー的な立ち位置も予想でき、森保一監督からの信頼の大きさがうかがえる。

開幕からスタメンではない試合もあったが、途中交代から出場してしっかり活躍を見せる長友。京都サンガF.C.戦から2試合連続右SBで起用されており、彼は今後どちらのサイドが本職となるのだろうか(データは『Jリーグ公式』より)。

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