《33ゴール2失点》で8戦全勝 圧倒的すぎるフリック・ドイツは本物か

順調に得点重ねるドイツ photo/Getty Images

今年のW杯で優勝候補になるか

2019-20シーズンにバイエルンで3冠を達成し、その功績からヨアヒム・レーヴの後任としてドイツ代表監督に就任したハンジ・フリック。

バイエルンでの成功からドイツ国内のみならず、世界から注目される指揮官となったわけだが、ドイツ代表でも滑り出しはすこぶる順調だ。ここまで8試合を指揮し、戦績は全勝。それも33ゴール2失点と攻守両面で抜群の結果を出している。

もちろん対戦相手が格下ばかりというのもある。8試合のうち7試合はワールドカップ・カタール大会欧州予選の戦いで、アルメニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、北マケドニアが相手だった。いずれもドイツが苦戦するような相手ではない。
26日にはイスラエル代表と親善試合をおこなったが、こちらも格下だ。この8試合だけでフリック体制のドイツを万全と評価するのは難しいが、それでも33ゴール2失点の内訳は見事と言うしかない。

MFジャマール・ムシアラ、ジョシュア・キミッヒ、FWセルジュ・ニャブリ、トーマス・ミュラー、レロイ・サネ、さらには離脱しているMFレオン・ゴレツカなど、フリックがバイエルンで指導した選手がメンバーの中心になっているのも大きい。選手とのコミュニケーションも取りやすいはずだ。

バイエルンと違ってロベルト・レヴァンドフスキはいないが、バイエルンでもフリックのチームは非常に攻撃的な構成になっていた。その哲学はドイツ代表でも変わっていないようで、この攻撃が世界の強豪相手にも通用するのであればカタール大会でも優勝候補の一角となるだろう。

それをチェックする場となりそうなのが、29日に予定されているオランダ代表との親善試合だ。これはフリック政権になってからは最大の腕試しとなるはずで、ここでも攻撃が爆発するならば期待は膨れ上がることだろう。

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