ポグバ、カンテとの黄金トライアングルが恋しい 仏代表が失った“左の走り屋”の代わりはいない 

ユヴェントスでも活躍していたマテュイディ photo/Getty Images

2020年にMLSへ向かったことで代表キャリアはストップ

2018年のワールドカップ・ロシア大会を制したフランス代表では、中盤でポール・ポグバとエンゴロ・カンテの2人が高い評価を得ていた。2人は今も代表の中心選手であり、今年のカタール大会でもカギを握る存在となるだろう。

しかし、4年前のワールドカップではもう1人中盤で走り続けてくれた選手を忘れてはならない。パリ・サンジェルマン、ユヴェントスなどで活躍したブレーズ・マテュイディである。マテュイディはあまり器用な選手ではないが、左のインサイドハーフから豊富な運動量で前線へ顔を出すなどエネルギッシュな選手だった。

攻撃に特別なアイディアを持つポグバ、中盤で圧倒的な運動量を誇るカンテとマテュイディのトリオはバランスが良く、マテュイディも当時のワールドカップ制覇に欠かせない選手だった。

ただ、マテュイディは2020年にアメリカ・MLSのインテル・マイアミと契約。最後の代表戦出場は2019年10月のEURO予選・トルコ戦となっており、結果的にはMLSへ向かったことから代表に招集されなくなった。

今もフランスの中盤にはモナコのオーレリアン・チュアメニが出てきたり、ユヴェントスのアドリエン・ラビオなど優秀な選手はいる。しかし、レフティーで運動量も豊富なマテュイディは貴重な選手で、今のフランスに同じ役割をこなせるMFはあまり多くない。

伊『Gazzetta dello Sport』によると、マテュイディはキャリアの選択に後悔はないとしつつも、MLSへ向かうことで代表に呼ばれなくなる可能性があることは理解していたと明かしている。

「フランス代表が恋しいか?いや、僕は代表で重要なゲームをプレイし、ワールドカップで優勝する夢も実現したからね。アメリカへ行くことで代表に呼ばれなくなるリスクがあることは分かっていたよ」

マテュイディは34歳を迎えており、年齢的に今年のカタール大会参戦は現実的ではなかったのかもしれない。しかし、昨夏のEURO2020ならば問題なく参戦できたのではないか。欧州5大リーグでのキャリアを続けていれば、代表継続の可能性もあったはずだ。そうなればEURO2020の結果も違っていたかもしれない。

フランスにとっては惜しい人材の1人で、ポグバ、カンテ、マテュイディのトリオに匹敵する中盤の構成をまだフランス代表は見つけていない。

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