ワン・ビサカ越えもあるクリスタル・パレスの新SB マフレズを封じたプレミア屈指のタックラー

マンチェスター・シティ相手に素晴らしいパフォーマンスを披露したミッチェル photo/Getty images

今後は各クラブから狙われることになるか

ロイ・ホジソンが退任し、パトリック・ヴィエラが就任した今季のクリスタル・パレス。コナー・ギャラガーがマーク・グエーイら20代前半の選手を複数獲得し、チーム全体で若返りを図っている。その効果なのかここまでは11位と善戦しており、直近の対マンチェスター・シティも0-0と引き分け、勝ち点1を獲得している。前回対戦では2-0と勝利しており、数少ない今季の対シティ戦を勝ち越したチームとなった。そんなシティ戦で躍動したのが左サイドバックのDFタイリック・ミッチェル(22)だ。

ブレントフォードとパレスの下部組織で育ち、2020年にトップチームデビューを飾ったミッチェル。昨季はパトリック・ファン・アーンホルトからポジションを勝ち取り、定着。今季はリーグ戦29試合全試合に出場して2アシストを記録している。

SBということもあってパレスからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したアーロン・ワン・ビサカに例えられることの多いミッチェル。対人性能が高く、対峙するリヤド・マフレズやカイル・ウォーカーらに仕事をさせていなかった。スタッツも高く、タックル成功数4回、クリア5回を記録している。タックルに関してはこのゲーム以外でも高水準であり、90回はブレントフォードのクリスティアン・ノアゴーの91回に続くリーグ2位の数字である。また、数字に出ていないが相手のクロスやパスへの反応が素早く、少し触ることでパスの軌道をずらしていた。

ここまではワン・ビサカと同じだが、攻撃面、特にビルドアップでの貢献度は段違いだ。シティ戦では押し込まれてボールを触る時間はわずかだったが、左サイドでボールを奪えば落ち着いて前線や味方にパスをつなぐことができている。この冷静さとつなぐという意識はワン・ビサカにはなく、前任者越えも十分に考えられる。

王者シティ相手に善戦したミッチェル。まだ22歳と若い選手であり、今後はビッグクラブから狙われる存在になるだろう(データは『SofaScore』より)。

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