シャビはこのまま名将になるのか ナーゲルスマン、イラオラ、スヴェンソンら現代注目の青年指揮官たち

指揮官としてバルサに戻ってきたシャビ photo/Getty Images

バルサを立て直し始めている

今季途中よりバルセロナの指揮官に就任し、チームを上昇気流に乗せつつあるシャビ・エルナンデス。まだ42歳のシャビは指揮官としてはルーキーと言っていい立場だが、このまま名将になっていくのだろうか。

現代の青年指揮官で名将候補といえば、バイエルンを指揮するユリアン・ナーゲルスマン(34)、スポルティング・リスボンのルベン・アモリム(37)、さらにはインテルのシモーネ・インザーギ(45)も今季に大きく評価を伸ばした指揮官と言っていいだろう。ビッグクラブをまとめる力があることを証明するシーズンだ。

中堅クラブではドイツ・マインツを指揮する42歳のデンマーク人指揮官ボー・スヴェンソンも評価を伸ばしている。スヴェンソンがマインツの指揮官になったのは2021年1月のことで、当時のマインツはリーグ戦で1勝しか挙げられていなかった。降格の危機だったが、スヴェンソンは見事に修正。3月からの11試合は6勝4分1敗と猛スパートをかけ、最終的にはチームを12位にまで浮上させた。
今季もマインツは9位に位置しており、スヴェンソンにはマインツを経て名将となったユルゲン・クロップ、トーマス・トゥヘルのような道を歩むことが期待される。

スペインでは昇格組のラージョ・バジェカーノでハイテンポのフットボールを植え付ける39歳のアンドニ・イラオラも評価を上げている。昨年はバルセロナも苦戦することになり、一時は欧州カップ戦出場権を狙える位置にもつけていた。今は13位まで順位を落としているが、それでも昇格組のラージョにとって1番の目標は残留だ。ハイプレスを軸としたイラオラのフットボールは評価されていいはずだ。

米『ESPN』はシャビも彼らと同じく注目の青年指揮官と伝えているが、来季にはさらに強力なバルセロナを作り上げる可能性がある。

カタールのアル・サッドでは指揮官として成功していたが、やはりカタールとリーガ・エスパニョーラではレベルも文化も異なる。そこで経験の浅いシャビが通用するか不安の声もあったが、それは早々に解決されつつある。シャビはこのまま名将の道を進んでいくのか。

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