出場機会の減少は織り込み済み? レアルとの契約が残り約2年しかない久保建英のこれから

レアル・マドリードへの復帰が近づく久保建英 photo/Getty images

久保に残された時間はあと2シーズンだ

スペインの名門バルセロナの下部組織で育ち、その後同じくスペインの強豪であるレアル・マドリードに加わった珍しい経歴を持つ久保建英。現在はレアルからローン移籍で加入したマジョルカで武者修行に励んでおり、トップチーム復帰を目指している。

そんな久保だが、以前から22-23シーズンはレアルのトップチームに戻るとの話が出ている。しかし、ヴィニシウス・ジュニオールらに与えられているEU圏外枠の関係もあり、復帰は難しいとされていたが、どうやら噂ではなく現実的な話だという。

西『Defensa Central』では今季のマジョルカでの出来にレアルは満足しており、来季復帰する見通しだという。また、前述したEU圏外枠についても、ヴィニシウスが今季終了後までにスペインの国籍を取ると考えられており、このままいけば来季1つ枠が空くことになる。そこで久保とボルシア・ドルトムントにレンタルに出されているヘイニエルがその枠を争うことになるのだが、彼は今季怪我に悩まされており、レアルはパフォーマンスに納得していないといわれている。そこで久保のトップチーム復帰の話が出たようだ。

久保もここまで2ゴールと数字の面ではまだまだ物足りないかも知れないが、バレンシア戦ではドリブルで相手を圧倒しており、バレンシア側は久保をファウルでしか止めることができていなかった。その2ゴールも重要な場面で決めており、年々パフォーマンスは上がっている。

しかし、レアルのトップチームとなるとまた話は変わってくる。インサイドハーフではなく、右ウイングでの出番となればライバルはマルコ・アセンシオ、ロドリゴ、エデン・アザールと多く、来季加入濃厚とされているキリアン・ムバッペがこの右サイドを担当することもあるだろう。そうなればプレイタイムの低下は免れない。特に久保は20歳とこれから伸びる選手であり、この時期のプレイタイム減少は気になる不安要素だ。

とはいえ、復帰するのであればこのタイミングしかないともいえる。現状の契約は2024年までであり、契約延長を勝ち取るには来季、もしくはその次のシーズンしかない。1シーズンでクラブから信頼を得るのはトップチームの選手層を考えれば厳しく、2シーズンの余裕をもってカルロ・アンチェロッティ監督から信頼を勝ち取らねばならない。ハードな道だが、メガクラブでプレイするというのはそういうことなのだろう。

スペイン復帰1年目のマジョルカでは結果を残すも、翌年のビジャレアルやヘタフェでは苦戦を強いられた久保。それでも、相性がいいマジョルカで復調しており、来季あの白いユニフォームでプレイする未来に期待したい。

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