層の薄かったバルセロナのSBに変化が 38歳ダニエウ・アウベスが見せる完璧なお手本

バルセロナで再び評価を上げているアウベス photo/Getty images

彼が若返れば大きな補強となるが

アスレティック・ビルバオに4-0で勝利し、公式戦7戦無敗と好調を維持しているバルセロナ。その要因としてはシャビ・エルナンデスの就任などなど複数考えられるが、最も影響しているのはダニエウ・アウベスの復帰だといえる。

2008年から2016年までバルセロナでプレイし、全盛期ともいわれるペップ・バルサを経験しているアウベス。退団後はユヴェントスやパリ・サンジェルマンといった各国の強豪クラブを経験し、2021年に5年ぶりとなる復帰を果たしている。

元世界最高の右サイドバックであり、彼の復帰が決まった際は沸いたが、38歳という年齢もあってパフォーマンスは不安視されていた。が、チームに合流してピッチに立てばかつての優秀なSBそのままであり、頼れる選手のいなかった右SBのポジションを埋めた。彼の攻撃性能の高さ、中盤に入ってセルヒオ・ブスケッツと共にビルドアップを支える働きは現状バルセロナでは誰も真似のできないものであり、すでにチームに欠かせない戦力となっている。西『MARCA』によればバルセロナはアウベスとの契約延長を考えているようだ。現行の契約は今季までだが、1年延長のオプションが付いているとされており、それを行使するという。

バルセロナとしてはこれで一安心だが、早くアウベスの後釜を見つける必要がある。セルジーニョ・デストも悪くないが、左SBとして高いパフォーマンスを発揮しており、彼は今後ジョルディ・アルバの控えという立ち位置になるだろう。現在は怪我をしているセルジ・ロベルトに期待がかかるが、30歳と若い選手ではなく、獲得が噂されるアヤックスのヌサイル・マズラウィに注目したい。

24歳と若い選手であり、何より今季で契約が切れる。ビルドアップの際にポジショニングで組み立てを活性化させることのできる賢い選手であり、アウベスの後釜にはもってこいのプレイヤーだ。守備ではまだ課題の残る選手といわれているが、今後改善すれば問題ない。

以前までは層が薄かったのが嘘だったかのように右SBの層が厚くなりそうなバルセロナ。ボールを保持するサッカーをする上で、SBは重要なポジションであり、今後の補強に注目だ。

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