絶好調のハマのGT-R
2022年のJリーグが開幕してまだ1週間ほどしか経っていないが、早くも昨季のリーグ覇者川崎フロンターレ対2位の横浜F・マリノスの一戦が行われた。
前半に先制したのは川崎で、数少ないチャンスを決めたが、逆にマリノスは後半にかけて攻勢に出ると、一気に4ゴールを奪い、最終的に4-2で白星を挙げている。F・マリノスは昨季のリベンジ達成となり、川崎は富士フイルム・スーパーカップの浦和レッズ戦に続いて早くも今季2敗目を喫している。
F・マリノスとしては後半一気に攻撃がつながった印象だ。エウベルのゴールで同点に追いつくと、その1分後に仲川輝人の追加点を決め、一瞬で形勢逆転となった。それからはマリノスペースであり、縦への早い攻撃でサイドを突破し、クロスから好機を生み出している。
攻撃面では2ゴールを挙げた仲川が輝いていた。開幕戦で見せたような得意の切れ味のあるドリブルは見せられなかったが、ゴール前への飛び出しはさすがだ。自慢の快足を生かしてDFの一歩前に出て、右からのクロスに合わせている。このゴールでF・マリノスは完ぺきに流れをつかんだ。
そして、なんといっても自身2点目のスーパーゴールか。終盤に3-2とリードはしているが、いつ追いつかれてもおかしくない状況でボックス外からのミドルシュートを沈めた。味方の素晴らしいフリーランもあったが、仲川の能力の高さがわかるプレイであった。
試合後のインタビューにて開幕戦のセレッソ大阪戦でゴールを取れたことでその勢いを川崎戦につなげることができた、と語っている仲川。特に自身2点目のゴールはそういった勢いもあった右足を振り抜いたシーンだといえる。
対峙する山根視来の守備もあって縦への突破は見られなかったが、2得点という形で勝利に貢献した仲川。昨季のリーグ戦の記録である2ゴールはすでに開幕2試合目にして3ゴールと記録を塗り替えており、今季の好調ぶりがわかる。2019年にはマルコス・ジュニオールと共に得点王となっており、当時の記録である15ゴールを今季は追い抜きたい。