トリッピアーら新戦力の加入に、既存選手のコンバートも 戦術家エディ・ハウが見せるニューカッスル復活術

ジョエリントンは頼もしい選手になった photo/Getty Images

面白い存在になりつつある

2022年となり21-22シーズンは後半戦に突入している。この時期になれば優勝争いやCL出場権を獲得できるトップ4争いなど、面白くなっているのだが、下位では熾烈な降格圏脱出に向けた戦いが行われている。

現時点で下からバーンリー、ワトフォード、ノリッジとなっており、ここにきて降格圏に長くいたニューカッスルが17位と抜け出している。

冬の移籍市場で積極的に動いたマグパイズだが、早くもその成果が出ている。リーグ戦での直近5試合は3勝2分となっており、この時期にこれだけの好成績を残しているのは首位マンチェスター・シティ、2位リヴァプール、7位ウルブズしかいない。

豊富な資金の導入で大きく変わった彼らだが、指揮官にエディ・ハウを連れてきたのが正解だったか。

まず改善されたのが崩壊していた守備陣だ。ここ5戦は無敗、かつ失点数は3点しかない。キーラン・トリッピアーを初めとした新戦力の影響が大きく、彼らが攻撃を跳ね返しつつ、効果的なビルドアップも担っている。

さらにジョエリントンのコンバートもハウの仕掛けたサプライズだ。元々ストライカーだったジョエリントンをインサイドハーフにコンバートしており、今では欠かせない存在になっている。ゴールが増えたわけではないが、186cmの大きな体を生かした中盤での起点作りは非常に助かっており、チーム全体を押し上げることに成功している。

攻撃面よりも改善が見られたのは守備だ。タックル成功数54回はチームトップであり、他のインターセプト数24回や地上戦でのデュエル勝利数といった守備スタッツでジョエリントンはチーム上位の成績を残している。失点が減ったのは彼の中盤での守備貢献もあったのだろう。

的確な新戦力の補強と既存メンバーのコンバートで戦力の底上げを行ったハウ。3連勝は少なからず彼の手腕のおかげでおり、今後どこまでこの記録を伸ばすことになるのだろうか(データは『SofaScore』より)。

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