月末に再びウルブズと対戦する
負傷でDF冨安健洋を欠く中で行われたアーセナル対ウォルバーハンプトンのリーグ戦は、1-0でアーセナルに軍配が上がっている。守勢に回ることの多かったこの試合で勝ち点3を得られたのは、今後のCL出場権争いを考えると大きい。同節ではマンチェスター・ユナイテッドやトッテナムが勝ち点を落としており、4位内確保に向けて一歩前進することになった。
そんなアーセナルだが、ウルブズに勝利したのは2020年7月5日プレミア第33節のアウェイゲーム以来となる。この試合では2-0と勝利したが、過去の戦績を遡ってみるとなかなか勝てておらず、2018年からこれまで7戦を行い、2勝2分3敗と負け越してしまっている。
苦手意識のある相手だが、第24節では真っ向勝負で白星を挙げており、アーセナルの成長を感じられるゲームであったことは間違いない。
攻撃陣は個で脅威になる選手が増えた。右サイドのブカヨ・サカは複数人に囲まれても突破できるドリブルスキルを持っており、ここまで6ゴールとエミール・スミス・ロウに続く得点源となっている。左サイドのガブリエウ・マルティネッリは退場もあり、若さを見せてしまったが、ボールを持てば違いを生み出せる選手になっており、今季最も成長した選手だ。
守備陣の奮闘も忘れてはならない。ここまで25失点はリーグで6番目の数字であり、一人少なくなってもウルブズ戦ではクリーンシートでゲームを終えた。データサイト『WhoScored.com』によればベン・ホワイト、ガブリエウ・マガリャンイスの両センターバックは攻撃を跳ね返し続けており、計10回のクリアを記録している。さらに一人少なくなってから投入されたロブ・ホールディングに至っては19分と短いプレイタイムのなかで9回のクリアを成功させており、ミケル・アルテタ監督の起用に応えた形となった。
冬の移籍市場でより選手層が薄くなるも、難敵ウルブズを撃破したアーセナル。現在は勝ち点39ポイントで5位につけている。さらに未消化の試合が2ゲーム残っており、ここで2勝となれば3位チェルシーと一気に2ポイント差にまで詰めることができる。残りの試合でウルブズ戦のような高いパフォーマンスを見せることは必須だが、CL出場権獲得は不可能な目標ではないといえる。