負傷で冨安不在の中、2番手SBが躍動 30歳となったソアレスが見せたいぶし銀の働き

冨安の不在でチャンスを得たソアレス photo/Getty Images

代役を担ってくれた

プレミアリーグ第24節アーセナル対ウルブズの一戦が行われ、1-0でアーセナルの勝利となった。

アーセナルとしては昨年の12月終盤に行われたノリッジ戦以来白星がなく、2022年は勝てていなかったが、ようやく初勝利を飾ることができた。難しいゲームだったが、収穫があったとすれば右サイドバックとして先発したセドリック・ソアレスのパフォーマンスだ。

プレミアでは長くサウサンプトンでプレイし、2020年にアーセナルにやってきた30歳のソアレス。基本的にはバックアッパーを務めることが多く、今季も新加入DF冨安健洋の控えに回っていた。基本的にはその冨安が先発を任されることが多く、今季も出番を得られずベンチを温めていたが、その冨安が負傷しスタメンに選ばれている。

冨安のパフォーマンスが素晴らしく、比較されることになればどうしても攻守で劣ってしまうソアレスだが、ウルブズ戦での働きは周囲を納得させることができるものだった。

攻撃面では積極的なオーバーラップを見せ、クロスをボックス内に供給し、前線をサポートしている。3本中2本を通す高精度のクロスは絶品であり、問題なく右サイドを機能させていた。守備面でもこれといって悪い場面は見られなかった。タックル成功数4回はチームトップであり、冨安の不在を感じさせないパフォーマンスを見せられたのではないだろうか。英『90min』でもベン・ホワイトやガブリエウ・マガリャンイスらと共に高評価を得ており、特に守備面で称賛されている。

夏に大型補強を目指しているアーセナルからすればこのソアレスのパフォーマンスはありがたい。中盤やFWで多額の移籍金を支払うと予想されており、右SBの2番手としてソアレスが計算できる存在となった。ホワイトもこのポジションでプレイ可能であり、レンタル中のウィリアム・サリバらを戻すことになれば、最終ラインの補強の必要性はない。

冨安を脅かすとはいかないものの、まずまずのパフォーマンスを見せたソアレス。あとは継続性であり、どれだけコンディションを保てるかが重要となる(データは『SofaScore』より)。

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