レアルを離れて《リーガ68戦30ゴール》 モラタを脅かすラウル・デ・トマスの脅威

エスパニョールで活躍するラウル・デ・トマス photo/Getty Images

W杯へ激しいサバイバル

ワールドカップ・カタール大会出場を決めているスペイン代表にとって、課題の1つとなるのがセンターフォワードの部分だ。ここはユヴェントスでプレイするアルバロ・モラタが継続的に召集されているが、絶対的な存在とは言い難いだろう。

これまで代表監督ルイス・エンリケも様々な選手を招集しており、今後のアピール次第では序列が変わる可能性もある。

中でも注目したいのはスペイン1部のエスパニョールで今季リーグ戦12得点を挙げる27歳のラウル・デ・トマスだ。レアル・マドリードの下部組織出身者であるラウル・デ・トマスは、残念ながらレアルのトップチームでポジションを掴むことは出来なかった。
しかし、移籍先では継続的に結果を出せている。2020年からはエスパニョールでプレイしているが、リーガ・エスパニョーラでの通算成績は68試合で30得点と見事なペースだ。中堅クラブでプレイしていることを考えれば、この数字は上出来だろう。今冬にはアーセナルからの関心も噂されるなど、ビッグクラブでも戦える選手になりつつあるのではないか。

昨年11月にはようやく代表デビューを飾ることになり、今の得点ペースならばワールドカップでも声がかかるかもしれない。遅咲きなキャリアにはなっているものの、ここからモラタを脅かすことも可能だ。

他にはバルセロナ加入が決まったフェラン・トーレスを中央で起用する手もあれば、怪我がちながら若いアンス・ファティも中央を務められる。ビジャレアルで今季リーグ戦8得点を決めるジェラール・モレノもハイレベルな選手だ。

さらにはポルトガルのブラガで奮闘するバルセロナのカンテラ出身者である22歳のアベル・ルイスも召集を受けており、東京五輪を戦ったセビージャの大型FWラファ・ミルも興味深い。

これまで継続的に起用されてきたのはモラタだが、ワールドカップ本番ではどうなるのか。中堅クラブで奮闘するセンタフォワード陣にも注目したいところで、モラタもユヴェントスで結果を出しておかなければ立場が危うくなるかもしれない。

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