2019年以来の優勝に期待だ
開幕を2週間に前に控えた2022年シーズンのJリーグ。盛んだった移籍報道も一旦静まり、次のシーズンに向けて各クラブがトレーニングに励んでいるが、ここにきて主力の移籍があるようだ。
昨季は川崎フロンターレに一歩及ばず2位でシーズンを終えた横浜F・マリノスが、守備陣の要であるDFチアゴ・マルチンスが移籍を前提とした調整に入り、チームを離脱したと公式サイトで発表している。国内メディアの報道によればメジャーリーグサッカーのニューヨーク・シティに移籍するようだ。既にクラブ間合意に達しており、メディカルチェックが終われば公式に発表されるという。
ここにきて守備陣の要を奪われてしまったマリノスだが、同日にサガン鳥栖からDFエドゥアルドの獲得を発表している。物凄いスピードで穴埋めを行ったマリノスだが、的確な補強だといえるか。2013年にガイナーレ鳥取に移籍して以降、日本で長くプレイしている選手であり、今季で9シーズン目となる。アメリカへ移籍いたチアゴと比べ一つ格は落ちるかも知れないが、ビルドアップや相手の攻撃を跳ね返す守備は彼の武器であり、新しいディフェンスリーダーとして期待したい。
マリノスの最終ラインといえば、昨季チアゴと共に存在感を発揮したDF畠中慎之輔にも期待が掛かる。畠中もエドゥアルドと同様にビルドアップで輝きながら、守備で強さを見せられる選手であり、2019年には日本代表にも招集されている実力者だ。両者ともに現代型のCBであり、マリノスの攻撃的なサッカーを後方から支えている。
シーズン開幕前のギリギリになって主力を放出するアクシデントに見舞われるも、即戦力の補強と既存戦力で乗り切ることができそうなマリノス。2019年シーズン以降、優勝は川崎に奪われており、今季は王座奪還を目指したい。