開幕前は“放出候補”だった男の逆襲劇が始まる ユヴェントスを支える代役CBの躍動

ユヴェントスで評価を急速に回復するルガーニ photo/Getty Images

キエッリーニとの相性は抜群

2021-22シーズン開幕前、彼は各方面でユヴェントスの重要な戦力とはカウントされていなかった。今季もビアンコネリの守備を支えるのはジョルジョ・キエッリーニやレオナルド・ボヌッチ、マタイス・デ・リフトといった面々。誰もがそう確信していたことだろう。

しかし、ここにきてユヴェントスの最終ラインで奮闘を見せているのがDFダニエレ・ルガーニ(27)だ。今季前半戦にはセリエAで1試合しか出場のなかった同選手だが、主力CBの相次ぐ離脱によって年明けから出番を掴むと彼はチームの守備を引き締める存在に。現在は第20節のナポリ戦から4試合連続でフル出場を果たしており、大味なゲームとなったASローマ戦(○4-3)以外ではすべてデータサイト『SofaScore』による評価点で「7.0」以上を記録している。

そして、現地時間23日に行われた第23節のACミラン戦においても、ルガーニは安定したパフォーマンスを披露。胃腸炎発症の影響でスタメンから外れたオランダ代表DFマタイス・デ・リフトの代わりに先発を果たした彼は、コンビを組んだジョルジョ・キエッリーニと共にチームのクリーンシート達成に貢献。この試合でユヴェントスは枠内シュート0本と攻撃面で苦しんだが、ルガーニとキエッリーニの最終ラインはミランの攻撃陣をよく封じ込めていたと言っていい。
代役とはいえ、他のレギュラー陣と比べても遜色ないパフォーマンスを見せている現在のルガーニ。ここ数年はやや停滞感が漂っていたものの、今後もこの調子を継続できるようなら彼には再び定位置奪取のチャンスが舞い込むはずだ。“放出候補”だった開幕前からの大逆襲。ルガーニのパフォーマンスには今後も注目だ。

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