攻撃バリエーションの増加が成長への第一歩? アルテタ監督からの信頼厚いアーセナル不動の左SB

今のティアニーでは物足りない photo/Getty Images

悪くはないが

プレミアリーグ第23節アーセナル対バーンリーの一戦が行われ、0-0のドロー決着となった。これでプレミアでは2戦勝ちなし、公式戦では5戦白星から離れてしまっている。幸いプレミアでのCL権争いからは脱落しておらず、順調に白星を積み上げることができれば良いのだが、次節ウルブズ戦では勝ち切ることができるのだろうか。

そんなアーセナルだが、バーンリー戦では決定力の低さが目立ってしまった。フルタイムでのボールポゼッション率は76%と高く、ほとんどの時間自分たちが主導権を握っていたが、生かせなかった。シュート数も20本と多く、ボックス内での強さを高めていきたい。

バーンリー戦ではサイドバックの質も気になった。この試合では冨安健洋は怪我で欠場しており、右にベン・ホワイト、左にキーラン・ティアニーが入っている。両サイドバックが高い位置を取ることが多かったのだが、ティアニーのプレイのバリエーションの少なさが気になってしまった。

セルティックからアーセナルにやってきたスコットランド代表DFはアーセナルの左SBでは不動の存在であり、今季は15試合に出場し、3アシストを記録している。

このようにアルテタからの信頼も厚い選手なのだが、攻撃のパターンが少ない。基本的には縦にドリブルして中央にクロスを上げることが多いのだが、バーンリー戦ではボックス内が密集しており、ほとんど跳ね返されてしまっている。かといってそれ以外の攻撃の選択肢がなく、これであれば今季ベンフィカからやってきたヌーノ・タヴァレスに出番を与えるべきだった。彼はティアニーほどプレイに安定感はないが、右足を使える選手であり、左サイドからカットインしてミドルシュートを打つなど、プレイのバリエーションが豊富だ。ミケル・アルテタ監督は相手に合わせて選手の使い分けを行うべきか。

アルテタ監督からティアニーへの信頼は厚く、今後も継続しての出場が見られるだろう。そこでクロス一辺倒の攻撃しかできなければ、改善が必要なのだが、アルテタ監督は今後どちらの選手を重宝することになるのだろう。

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