東京五輪ではエースの期待も出場叶わず J2で再起を図る元日本代表FWの今季は

横浜FCでのブレイクなるか photo/Getty Images

横浜FCへと移籍を決めた小川

昨年、東京オリンピックに出場した前田大然や旗手怜央ら五輪メンバーの海外挑戦が増えている。両選手はすでにセルティックでのデビュー戦で活躍するなど、将来の日本代表を担っていく逸材が成長を続けている。

そんな東京オリンピックでエースとして期待されながらも、国内で活躍することができずに五輪のメンバーからも外れてしまった男が再起に向けて新たな挑戦を果たした。今季ジュビロ磐田から横浜FCへと移籍を決めた小川航基だ。

桐光学園高校のエースとして得点を量産し、世代別日本代表でも輝きを放っていた小川。大きな注目を集めて2016年に磐田へ加入する。しかしプロになってからは、出場できない時期が続いてしまう。2年目にはルヴァンカップのグループステージ第3節FC東京戦で史上最年少ハットトリックを記録するも、J1では5試合無得点に終わった。

そんな小川に転機が訪れる。2019年に水戸ホーリーホックへと期限付き移籍すると、J2の舞台で32試合7ゴールを記録。翌年に磐田に復帰すると32試合9ゴールを決めて覚醒への期待を抱かせた。しかし昨季はJ2得点王となったルキアンにポジションを奪われてしまい24試合1得点となった。

フィジカルを活かしてゴール前での強さを発揮し、裏に抜けて得点を奪うこともできる万能ストライカーだ。自身の長所を活かせるようになれば、水戸や2020年の磐田時代での輝きを取り戻すことができるだろう。

今季は1年でのJ1復帰を目指す横浜FCは、昨季の主力であるサウロ・ミネイロや渡邉千真、クレーべらFW陣がチームに残留して激しいスタメン争いを繰り広げることが予想される。日本代表デビュー戦でハットトリックを記録したこともある小川が、今季J2で持ち味を発揮することができるだろうか。東京五輪出場は叶わなかったが、横浜FCで絶対的な存在となれば、さらなる飛躍にも期待が持てる。得点量産できるか今季の小川に注目だ。

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