史上最悪の補強か “5シーズンでリーグ戦87試合”にしか出られていない問題児ウスマン・デンベレ

バルセロナとの関係性にひびが入ってしまったデンベレ photo/Getty Images

1月の彼の動きに注目したい

先日行われたレアル・マドリードとのエル・クラシコでは2-3と敗戦になるも、今後に期待できるゲーム内容を見せてくれたバルセロナ。特にウスマン・デンベレは単独でレアル相手に違いを見せられる選手であり、ここから名誉挽回かと思われたが、バルセロナでもう彼の姿を見ることはできないかも知れない。

西『MARCA』によれば今季までの契約となっているデンベレに対し、バルセロナは契約延長のオファーを送ったようだが、未だに反応はないという。そこで監督であるシャビ・エルナンデスは選手に対し、契約を更新するか、今冬に新たな移籍先を探すかの2択だと通告したようだ。

しかし、最終的には来夏でのフリー移籍となるだろう。契約更新についてもデンベレはバルセロナからの減額オファーを拒否しており、給料が下がることになる契約に今後デンベレがサインするとは思えない。今冬での移籍についてもわざわざ来夏にゼロ円で獲得できるのにも関わらず、補強を急ぐクラブは財政に余裕のあるニューカッスルくらいだ。が、彼らは現在センターバックとストライカーの補強を進めており、デンベレに興味を示すことになるのはまだ先の話だ。

このまま行けば契約を更新せず、シーズン後半戦をバルセロナで過ごすことになるデンベレだが、そうなった場合は出場機会が与えられず、いわゆる飼い殺しになるのだろうか。シャビはそういった選択肢を取らないと発言しているが、そこでデンベレを起用すれば他の選手に示しがつかない。

フリーで放出することになれば、バルセロナとしては大損失だ。1億5000万ユーロの多額の移籍金を支払ったが、2017年にクラブに加入して以降、リーグ戦は87試合にしか出場できていない。リーグ戦は1シーズンで38試合であり、加入年からの5シーズンで190試合あるが、半分以上の試合で起用できていないことになる。もちろん、今シーズンの後半戦で次第でその数字は変わることになるが、今のままであればシャビが起用しないことも考えられる。各メディアはこれまでのバルセロナの失敗補強としてアストン・ヴィラへ移籍したフィリペ・コウチーニョの名前を挙げているが、今後はデンベレがトップに躍り出るだろう。

バルセロナとの関係性が悪くなる一方のデンベレ。21日のアスレティック・ビルバオ戦ではメンバー外であり、今後のクラブの対応に注目したい(データは『transfermarkt』より)。

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