《歴代最高フリーキッカー》は誰だ 人気急上昇のウォード・プラウズは現代のベッカムへ

高いキック精度を誇るウォード・プラウズ photo/Getty Images

現役選手ではワールドクラスのキッカーとの評価

サッカー界最高のフリーキッカーは誰なのか。今急激に人気を高めているのが、サウサンプトンでプレイするイングランド代表MFジェイムズ・ウォード・プラウズだ。

ウォード・プラウズはこれまでプレミアリーグで12本も直接フリーキックを決めており、現イングランドサッカー界ではNo.1キッカーと言っていいだろう。ビッグクラブでプレイしていないため話題になりづらいところはあるが、そのキック精度はワールドクラスと呼べるレべルか。

このウォード・プラウズの活躍を受け、歴代のフリーキック自慢たちをランク付けしたのが英『GIVE ME SPORT』だ。

例えば過大評価とされたのは、マンチェスター・ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウド、レアル・マドリードFWガレス・ベイル、DFダビド・アラバ、マンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネ、元リヴァプールMFスティーブン・ジェラードといった選手たちだ。

特に有名なのはロナウドのフリーキックだが、確かにロナウドは年齢を重ねるとともにフリーキック精度が落ちた印象が強い。レアルのキャリア後半や、ユヴェントスに移籍してからは枠内に飛ぶ機会も減ってしまった。壁にぶつけたり、ゴールの遥か上を超えていくシュートも少なくない。助走の取り方などインパクトは強烈だが、名キッカーとは呼びづらくなってきたか。

その1つ上となる「Good」の評価を得たのは、元イングランド代表FWウェイン・ルーニー、元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ、レスター・シティMFジェイムズ・マディソン、元ノルウェー代表MFモアテン・ガムスト・ペデルセンだ。

気になるのはウォード・プラウズと同じイングランド人MFマディソンだ。こちらもレスターの攻撃を操る司令塔としてキック精度が高く評価されており、イングランド代表候補だ。

ルーニーとドログバも高い評価を得ており、ドログバはフリーキックから22点も奪っている。当時プレミアリーグでも流行していた無回転キックを操っており、パワーに加えて柔軟性を持ち合わせた理想のセンターフォワードだった。ゴール前で自由を与えることも許されず、フリーキックを与えても危険となれば、DFにとっては厄介すぎる。

リヨンで活躍したジュニーニョ・ペルナンブカーノ photo/Getty Images

史上最高と評価されるのは……

さらにその1つ上の「Great」との評価を得たのは、元ブラジル代表FWロナウジーニョ、元フランス代表FWティエリ・アンリ、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン、マンチェスター・ユナイテッドMFファン・マタ、元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロ、元イタリア代表MFジャンフランコ・ゾラ、ベシクタシュMFミラレム・ピャニッチ、スウェーデン代表MFセバスティアン・ラーションだ。

現代ならばエリクセン、ピャニッチが有名か。2人とも現代を代表する技巧派キッカーであり、複数のキックを使い分けることができる。デル・ピエロ、ゾラ、2002日韓ワールドカップでGKの頭上を射抜く独創的なフリーキックを決めたロナウジーニョも名キッカーだ。

次に「ワールドクラス」と評価されたのは、元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム、パリ・サンジェルマンFWリオネル・メッシ、元イタリア代表MFアンドレア・ピルロ、現在ボローニャの監督を務めるシニシャ・ミハイロビッチ、そしてここにウォード・プラウズの名前が入っている。そのキック精度はベッカムやピルロに並ぶワールドクラスと評価されているのだ。

メッシも現代では最高クラスのキッカーだ。若い頃のメッシにフリーキッカーとの印象はなかったが、年齢を重ねるとともに飛び道具も習得。いつからか直接フリーキックでの評価がクリスティアーノ・ロナウドを上回るようになった。ド派手な無回転シュートはあまり打たないが、ゴールの上隅を射抜くコントロールショットの精度がずば抜けて高い。ドリブルに加えてキック精度まで上昇させたところに、史上最高の選手の1人と評される理由がある。

ウォード・プラウズはそんなメッシと同じランクにいると評価されることになったわけだが、イングランドにとって現代のベッカムと呼ぶべき選手を今年のワールドカップ・カタール大会で招集すべきなのか。イングランドの中盤には優秀な選手が揃っているだけに競争は激しいが、セットプレイは大きな武器になる。ウォード・プラウズ招集の可能性も考慮していくべきだろう。

最後に、唯一「史上最高」との評価を得たのが元ブラジル代表MFジュニーニョ・ペルナンブカーノだ。主にリヨンで活躍したジュニーニョの代名詞こそフリーキックであり、かなり遠い位置からでも沈めてくる無回転シュートは世界的に話題となった。ジュニーニョの活躍から無回転シュートが人気になっていたとも言える。他のキッカーとは次元が違うところもあり、真似できる選手が今後現れる可能性は低いだろう。

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