ユヴェントスで苦しんだCBが新天地で化けた アタランタで躍動するトルコ代表DF

今季アタランタで印象的なパフォーマンスを披露しているデミラル photo/Getty Images

ガスペリーニの下で活躍中

ジョルジョ・キエッリーニやレオナルド・ボヌッチの後継者として期待されるも、ユヴェントスでは思うように活躍できなかったトルコ代表DFメリフ・デミラル。しかし、そんなことも今となっては昔の話。2021-22シーズン、レンタルで活躍の場をアタランタへと移した彼は新天地で出色のパフォーマンスを披露している。

昨季までの2シーズン、ユヴェントスでは度重なる怪我に苦しみながら公式戦32試合の出場にとどまったデミラル。実力はあるのだが、どうにも継続してい起用するには安定感が欠けている印象が否めない選手だったことは間違いない。だが、今季アタランタでのデミラルはそんなユヴェントス時代を忘れさせるような活躍を連発しており、今やチームの最終ラインに欠かせぬ存在となっている。

そんなデミラルの能力の高さは、現地時間16日に行われたセリエA第22節のインテル戦でも見て取れた。この試合に最終ラインの一角としてスタメンした同選手は、90分を通して集中した守備を披露。自慢の対人性能を存分に活かして、この試合におけるアタランタのクリーンシート達成に多大な貢献を果たした。試合は引き分けに終わったが、アタランタがインテルを完封できたのはデミラルがきっちりとリスク管理を行っていた点も大きく関係しているはずだ。
なかでも、25分に見せたデミラルの守備対応はファンをシビれさせたことだろう。この場面でインテルの鋭いカウンターにさらされたアタランタだが、そのなかデミラルは間一髪のところでボールを保持していたアレクシス・サンチェスに果敢なタックルを敢行。置いていかれればGKと1対1の局面を作られていたシーンだが、このトルコ代表DFは抜群の対応でチームのピンチを救ってみせた。その信頼度は今やチームのなかでもトップレベルと言ってよく、デミラルは新天地で着実にその評価を回復させつつある。

今季はここまで公式戦21試合に出場し、アタランタの最終ラインを支える“守備の要”となっているデミラル。ユヴェントスでは難しい時間を過ごしたCBだが、彼の逆襲劇はまだまだ続く予感だ。

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