偽9番にウイング、インサイドハーフまで どこでも出来るフォーデンの最適ポジションは?

フォーデンであればどのポジションでもお手の物だ photo/Getty Images

期待の若手から頼れる主力に成長した

プレミアリーグ第22節ではチェルシーを破り、リーグ戦12連勝を達成したマンチェスター・シティ。この試合でも本職のストライカーを置かないスタイルで勝利をものにしており、勝ち点3を積み上げている。

チェルシー戦ではフィル・フォーデンを偽9番として起用したシティ。フォーデンは非常に万能な選手であり、攻守で貢献することができる。ゴールはなかったが、パスやドリブルで違いを生み、守備では献身性を見せ、チェルシーの攻撃を未然に防いでいる。ジャック・グリーリッシュやラヒーム・スターリングらも偽9番としてピッチに立つことはできるが、攻守での貢献度の大きさでいえば間違いなくフォーデンがトップだ。

しかし、フォーデンの偽9番は少し勿体ないと感じることも少なくない。昨季はラヒーム・スターリングに代わって左ウイングで起用されることが多く、ドリブラーとして攻撃に参加していた。今はストライカーのような動き出しで相手の守備ブロックを崩す役割を前線で担っているが、以前はケビン・デ・ブライネのようなバイタルエリアでボールを持つ側で輝いており、昨季はプレミア、CL合わせて20ゴールに関与している。また、イングランド代表ではインサイドハーフとして出番を得ており、パスから何度も好機を演出するなど、チャンスメイカーとしての一面を見せている。現在は前線の人数の少なさから3トップで起用されているが、今後ストライカーの獲得があれば別のポジションで起用されることになるだろう。

であれば、来夏でのストライカー獲得は非常に重要なミッションとなる。現状ではボルシア・ドルトムントのアーリング・ハーランドがメインターゲットとなっており、彼がチームに加わることになれば、偽9番ではなく、本来の[4-3-3]で相手を崩しに行くはずだ。そうなった場合ペップはフォーデンをどこで起用するのか注目したい。

偽9番に左右のウイング、インサイドハーフと複数のポジションでプレイ可能なフォーデン。現状のチームでは偽9番が最適だが、代わりとなるストライカーが来ればまた話は変わることになり、来季は最も輝けるポジションが見つかることになるのだろうか。

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