前線に欠かせなかった男が今季絶望 ユヴェントスにとって痛すぎるキエーザ離脱

ローマ戦で途中交代を余儀なくされたキエーザ photo/Getty Images

ローマ戦で膝の靭帯断裂

はたして、前線のスピードスターを抜きにして、ユヴェントスは今後どのように攻撃を組み立てていくこととなるのだろうか。今季は前半戦から得点力不足が指摘されていたビアンコネリだが、彼らはそんな状況で数少ない前線のキーマンを失うこととなってしまった。

そのキーマンとは、現地時間9日に行なわれたセリエA第21節のASローマ戦で負傷したイタリア代表FWフェデリコ・キエーザだ。この試合で相手DFクリス・スモーリングと交錯して途中後退を余儀なくされた同選手は、左膝前十字靭帯を断裂して今季中の復帰は絶望的になったと伊『Sky Sports』が伝えている。

今季はここまで公式戦18試合の出場で4ゴール4アシストを上げていたキエーザ。得点力不足が指摘されるユヴェントスのなか、前線で積極的にプレイしてくれる彼の存在は間違いなく大きかったと言っていい。彼に完全に依存していたわけではないものの、ただでさえ得点が奪えていない状況で主力アタッカーの1人を失ったのは痛すぎると言わざるを得ない。
ローマ戦こそ最終的に4ゴールを奪って大逆転勝利を収めたユヴェントスだが、これだけ大量得点を決めることができたのは相手の守備が脆すぎたというのもあるだろう。しっかりと個々が自分の役割を遂行しながら堅いブロックを形成してくるチームと対戦するとなれば、あれほど大味な戦い方は通用しないはず。そういったブロックを打ち崩すために必要な積極性を備えていたキエーザだけに、やはりこの負傷離脱は悔やまれるところだ。

はたして、難しい状況に陥ったユヴェントスはこの問題をどう解決していくのだろうか。冬の補強も含めた、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の手腕が問われることとなりそうだ。

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