大スランプから復活した青い韋駄天FW シティからの信頼を取り戻した彼の武器とは

一時は白紙となっていた契約延長の話が復活したようだ photo/Getty Images

ようやくエンジンがかかってきた

21試合を消化して勝ち点53ポイントとプレミア首位を走っているマンチェスター・シティ。昨季同様に好調を維持しており、各選手たちがそれぞれ躍動して見せている。

しかし、この勢いに乗れず出場機会を失っていたのが、以前までのFWラヒーム・スターリングだ。

同じくプレミアのリヴァプールからやってきた同選手はスピードを生かしたドリブラーであり、シティではサイドのウインガーとして重宝されていた。レロイ・サネが在籍していた際は右ウイングとして、リヤド・マフレズが台頭することになれば、左ウイングとして器用にプレイしており、欠かせない存在となっていた。

しかし、調子を落とし始めたのは昨季頃だ。プレミアでは20点を奪っていた選手だが、昨季は10ゴールと大きく数字を下げることになった。フィル・フォーデンの台頭もあり、ベンチを温めることになり、今夏の移籍市場ではバルセロナ行きが常に囁かれていた。特にプレミア開幕戦ではトッテナムのジャフェット・タンガンガに完璧に抑えられてしまったシーンが記憶に新しく、旬の過ぎてしまった選手だと思われたが、現在は復調傾向にある。

止められることの多かったドリブルも緩急を生かすことで相手を翻弄できるようになっており、何よりここまでチームトップの7ゴールと得点を量産できるようになってきた。守備ではファーストディフェンダーとして機能しており、FWに限定することになるがここまでのタックル成功数17回はチームトップの数字である。インターセプト数7回のガブリエウ・ジェズスの8回に続く2位の7回であり、献身的な守備も評価復活につながっているといえるだろう。

そんなスターリングに対してクラブは契約延長を提示するようだ。英『Daily Mail』によれば契約延長の話はイングランド代表FWが不調に陥ったことで白紙となっていたが、クラブ側はスターリングの活躍を認め、再び契約延長を提示する考えだという。

一時の不調を乗り越え、チームに欠かせない選手として舞い戻ってきたスターリング。ドリブルのキレはプレミアでも屈指であり、今後はフィニッシュの精度を高めるべきか(データは『Sofa Score』より)。

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