マンUはC・ロナウドの力を100%引き出しているか 《クロス本数220本》への注目

マンUに戻ってきたロナウド photo/Getty Images

ロナウド活かすうえでクロスは不足しているか

マンチェスター・ユナイテッドは復帰したFWクリスティアーノ・ロナウドの強みを最大限引き出せているのだろうか。

ロナウドはここまでリーグ戦で8得点、チャンピオンズリーグの方では6得点を挙げており、決して悪い数字ではない。

ただ、チームの方は12月27日にニューカッスルと1-1で引き分け、年明け早々の3日にはウォルバーハンプトンに0-1で敗れてしまった。結果が出なければ批判されても仕方がない。
問題はロナウドの強みを100%引き出せているかどうかだ。英『Daily Mail』によると、クラブOBリオ・ファーディナンド氏は以前マンUでプレイしていたFWラダメル・ファルカオとロナウドを重ねている。

現在スペインのラージョでプレイするファルカオといえばFCポルト、アトレティコ・マドリードで得点を量産してきた生粋のゴールゲッターだったが、プレミアリーグでは思うように結果を出せなかった。ファーディナンド氏はマンUがチームとしてファルカオを活かせなかったと考えているのだ。

ファーディナンド氏がロナウド、さらにエディンソン・カバーニを活かすうえで必要と主張するのは、クロスボールだ。

「彼らの強みを活かさないといけない。数年前にファルカオとプレイした時のようだ。ロナウドとカバーニの強みがクロスボールにあるなら、ボックスにクロスを入れないと。おそらくはもう少しワイドにプレイしないといけない。4-2-2-2でいくなら、サイドバックが幅を取らないとね」

ここまでマンUがリーグ戦で放り込んだクロス本数は220本だ。これはリーグで11番目の本数となっており、1番多いマンチェスター・シティ(313本)、2番目に多いリヴァプール(304本)と比較すると差がある。

ちなみに、昨季までロナウドが所属していたユヴェントスは昨季のリーグ戦で最多となる517本のクロスボールを放り込んでいる。ワンタッチゴーラーとなっている今のロナウドを活かすには、シンプルにサイドから放り込むのも1つの手なのだろう。

まだラルフ・ラングニック体制になったマンUは不安定なところもあるが、最大の武器であるロナウドを活かせるのか。ロナウドの強みを活かせれば、トップ4フィニッシュにも手が届くはず。

ここまでロナウドはリーグ戦16試合で8得点。同選手の場合は基準がおかしくなってくるが、おそらくロナウドの能力を考えると8得点でも大満足とはならないのだろう(データは『FBref』より)。

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