マフレズ、スリマニら抜きでアラブ・カップ優勝 FIFAランク29位まで上がるアルジェリアの強さ

アラブ・カップを制したアルジェリア代表 photo/Getty Images

来年のW杯に出てくれば面白いチームに

来年に迫るワールドカップ・カタール大会のプレトーナメントとしても注目を集めたアラブ・カップ2021。この大会を制したのは、アルジェリア代表だった。

大会では開催国のカタール代表も注目されたが、アルジェリアはカタールを準決勝で撃破。決勝のチュニジア戦は延長戦の末に2-0で勝利しており、アルジェリアにとっては大きな自信となったに違いない。

しかもこの大会は欧州でプレイする主力組が招集されていないため、アフリカ勢はベストメンバーから程遠かった。その中でも優勝してくるあたり、今のアルジェリアは侮れない。
先日には1月よりスタートするアフリカネーションズカップへ向けた代表メンバーが発表されたが、そこにはマンチェスター・シティMFリヤド・マフレズ、リヨンFWイスラム・スリマニ、ビジャレアルDFアイサ・マンディ、ボルシアMG所属DFラミ・ベンゼバイニ、ミランMFイスマエル・ベナセルなど、欧州トップリーグで活躍する実力者たちも名を連ねている。

そこに加え、アラブ・カップ制覇に貢献したカタールSC所属DFジャメレディン・ベンラムリ、ポルトガルのFCポルトなどで活躍し、今はカタールのアル・ラーヤンでプレイする31歳のFWヤシン・ブラヒミも招集を受けた。ブラヒミはアラブ・カップで大会MVPに選ばれており、やはり欧州で活躍してきた実力は本物だ。

さらにアラブ・カップ優勝メンバーからは、カタールのアル・サッドで得点を量産するFWバグダード・ブーンジャー、FWユセフ・ベライリも招集されるなど、なかなか今のアルジェリアは層が厚い。

FIFAランキングは2018年に67位まで下がったが、今は29位まで上がってきている。20位のセネガル、28位のモロッコと同じアフリカ勢でも上には上がいるが、アルジェリアも今のアフリカを代表する強豪の1つとなっている。

ワールドカップ・カタール大会へ向けたアフリカ予選でも最終予選まで駒を進めており、本大会に出場できればダークホースの一角となるだろう。主力を欠きながらアラブ・カップを制したアルジェリアがワールドカップまでにどこまで仕上げてくるのか。今回のアフリカネーションズカップでも注目のチームの1つで、今のアルジェリアは同国史上最強と言ってもよさそうだ。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ