3試合14失点で守備陣崩壊のリーズ 守護神メリエが19セーブを記録するも……

リーズで守護神として活躍するメリエ photo/Getty Images

頑張りが報われないとはまさにこのことだ

今季はカルヴィン・フィリップスをはじめとする主力選手に怪我が相次ぎ、思うように勝ち点を積み上げられていないリーズ・ユナイテッド。直近3試合はチェルシー、マンチェスター・シティ、アーセナルといった上位勢と対戦したが14失点してしまっており、守備陣の崩壊が目立っている。

特にシティ戦では、チームの代表する戦い方であるマンツーマンディフェンスが完全に攻略されており、今後の方向性を考えさせられるゲームとなった。

このように苦しいリーズだが、守護神であるGKイラン・メリエが大奮闘を見せている。

フランスのロリアンでデビューし、2019年からイングランドでプレイしているメリエ。イングランドの実質2部であるチャンピオンシップ時代にチャンスを掴むと、そのまま正GKの座を守り抜き、今日までリーズのゴールマウスを守っている。21歳とまだ若い選手だが、安定したセービング、判断力、足元でボールをつなぐ技術が高く、現代的なGKといえる。ディーン・ヘンダーソンの放出濃厚となっているマンチェスター・ユナイテッドから興味を寄せられており、英『90min』によれば近いうちにステップアップする可能性はあるようだ。

そんなメリエだが、前述した3試合でも好セーブを何度も披露していた。3試合で14失点と難しいゲームになったが、3試合でのセーブ数は合計で19を記録している。普通このレベルの数字を叩き出せば、マンUのダビド・デ・ヘア並みに評価されそうだが、失点の数がそれを難しくさせているか(データは『WhoScored.com』より)。

だが、リーズの守備がより整備されれば、評価される選手だといえるが、改善は望めないか。昨季はマンツーマンディフェンスが機能しており、攻撃力に定評のあるシティを1失点に抑え込むゲームも見られた。しかし、今季は主力不在の影響もあって個の力で簡単に剥がされるシーンが散見されており、DFとMFの間で好き放題されてしまっている。

守護神の頑張りもかすんでしまうほど守備陣の崩壊が目立つリーズ。前述したフィリップスは復帰に近づいているといわれているが、マルセロ・ビエルサ監督のもとで立て直せるのだろうか。

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