17歳でのバルサデビューから“10年” セリエAに活躍の場を移して躍動するテクニシャン

ウディネーゼで活躍するデウロフェウ photo/Getty images

今ではウディネーゼに欠かせぬ存在に

かつて17歳の若さでバルセロナのトップチームデビューを果たした男は、今イタリアで大きな飛躍を遂げている。以前まではさまざまなクラブを転々とするキャリアを過ごしていたテクニシャンだが、彼はようやく安住の地を見つけたのか。セリエAの中堅クラブで印象的な活躍を見せるのは、FWジェラール・デウロフェウ(27)だ。

現在プレイしているウディネーゼでは、背番号10を託されて攻撃陣の中心を任されているデウロフェウ。堅い守備から精度の高いカウンターを繰り出すチームのなかで、彼の切れ味鋭いドリブルは大事な攻め手のひとつとなっている。2トップでコンビを組むFWベトのポストプレイから抜け出すシーンも多く、今季のウディネーゼ攻撃陣はデウロフェウへの依存度がかなり高いと言って差し支えないだろう。いつしかすっかりサッカー界での陰が薄くなってしまった同選手だが、イタリアでの評価は上々だ。

そんなデウロフェウの貢献度の高さはデータにも表れており、彼が今季ここまでに記録しているキーパス数はセリエAで4番目に多い「36」。カウンター主体のサッカーを展開するウディネーゼで、ここまでの数字を叩き出しているのは驚きと言えるだろう。どんな局面でも、ゴール前の味方にパスを供給できる技術の高さは今も健在だ。
現地時間18日に行われたセリエA第18節のカリアリ戦でも、2ゴールの大活躍でウディネーゼを勝利に導いたデウロフェウ。以前まではどこか停滞している印象も強かった27歳だが、彼はここにきてようやくキャリアに火をつけ始めたのか。イタリアで躍動するテクニシャンは、ここからかつての評価を取り戻してくることとなるかもしれない。

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