チェルシーで忘れられた男に再起の予感 レンタル先で奮闘する中盤戦士の運命は

レディングで奮闘するドリンクウォーター photo/Getty Images

レンタル先で奮闘中

かつてはレスター・シティで奇跡のプレミアリーグ制覇を経験したものの、その後向かったチェルシーではほとんど出番を得ることができていないMFダニー・ドリンクウォーター(31)。今では周囲からすっかり“忘れられた存在”となってしまった同選手だが、はたして彼はここから逆襲を果たすことができるのだろうか。

レスターでの活躍が認められ、2017年夏にチェルシーへとステップアップしたところまでは順調だったのは間違いない。しかし、そこからドリンクウォーターのキャリアは狂うこととなってしまった。加入からの4年半、彼がブルーズで出場した公式戦はわずか24試合。移籍初年度こそある程度の出番は回ってきたものの、以降はほぼ存在感が皆無になっていると言っていい。その間には再起をかけてバーンリーやアストン・ヴィラなどへのレンタル移籍も経験したが、結果として状況は好転していない。

しかし、今季向かったチャンピオンシップ(2部)のレディングにて、ドリンクウォーターはこれまでと少し違う姿を見せている。以前まではレンタル先でもなかなか絶対的な存在とはなれなかった同選手だが、2021-22シーズンは開幕からコンスタントに出番を確保。ここまではリーグ戦12試合に出場して、チームの中盤における重要な戦力となっている。トップ下からボランチまで幅広いタスクをこなす同選手は、今やレディングにとって欠かせない存在だ。
そんなドリンクウォーターはスタッツも印象的。データサイト『SofaScore』によると、今季はここまでパス成功率(83.85%)やロングパス成功率(62.35%)、タックル数(32回)などで印象的な数値を残している。1試合平均評価点もチーム3位となる「7.13」をマークしており、その貢献度には目を見張るものがあると言っていい。長年燻っていた中盤戦士だが、ようやく逆襲への道筋は見えてきたか。

数年前まではピッチ外でのトラブルに注目が集まることも多かったドリンクウォーターだが、彼はここにきて再びそのプレイでファンの注目を集めることとなりそうだ。これまでの苦しかった時間から解放されつつある男の再起には大いに期待したい。

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