CLにもELにも強すぎる 誰もが対戦嫌がる“シメオネ流”アトレティコ驚異の粘り

アトレティコを戦う集団に変えたシメオネ photo/Getty Images

いつしか決勝トーナメントの常連に

リヴァプールには連敗するなど、今季のアトレティコ・マドリードはチャンピオンズリーグ・グループステージにて大いに苦戦した。

しかし、ディエゴ・シメオネ率いるチームはここぞという時に強い。7日に行われた最終節でFCポルトとの激闘を3-1で制し、見事にグループ2位で決勝トーナメント通過を決めた。

凄いのはシメオネ就任からの成績だ。2013-14シーズンにはチャンピオンズリーグで決勝まで進んだが、このシーズン以降グループステージで敗退したのは2017-18シーズンの1度のみ。
当時はローマ、チェルシーと同居する厄介なグループに入ったこともあって3位に終わったのだが、その代わり当時はヨーロッパリーグを制覇。シメオネ率いるアトレティコはとにかく欧州カップ戦で強い。

今季は自慢の守備が崩れる場面もあるが、前線にはアントワーヌ・グリーズマンが戻ってくるなどシメオネ政権史上最強レベルの攻撃陣が揃っている。短期決戦の決勝トーナメントではかなり厄介なチームとなるはずで、アトレティコと戦いたいチームなどいないだろう。

シメオネによって鍛えられた選手たちは90分間ファイトすることができ、2019-20シーズンには前回王者リヴァプールを延長戦の末に下す粘り強さを見せた。今季も優勝候補とされるクラブを潰してしまう可能性があり、それだけの力は備えている。

ルイス・スアレス、グリーズマン、新戦力のFWマテウス・クーニャ、MFロドリゴ・デ・パウル、FWアンヘル・コレアなど攻撃のピースは揃っている。昨季のリーガ・エスパニョーラ王者として渋い戦いで優勝を狙いたいところだが、アトレティコは決勝トーナメントでもらしい戦いを見せてくれるのか。シメオネは決勝トーナメントでもサポーターを大いに盛り上げてくれることだろう。

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