抜群の“守備力”を見せるサムライがオランダにいる 冨安や森岡だけではない海外組の躍動

今季オランダで着実な成長を見せている菅原 photo/Getty Images

オランダで成長する菅原由勢

近頃、海外でプレイする日本人プレイヤーのなかでは、今夏向かったアーセナルの逆襲劇に貢献しているDF冨安健洋や、ベルギーのシャルルロワで印象的なパフォーマンスを披露しているMF森岡亮太などの活躍が目立っている。彼らはそれぞれ所属するチームに欠かせない存在となっており、数いる海外組のなかでも特に好調ぶりが光る選手と言っていい。

しかし、そんな冨安と森岡のほかにも、海外リーグで目を引く奮闘を見せているサムライがいる。その選手とは、オランダ・エールディビジのAZアルクマールに所属するDF菅原由勢(21)だ。

今季はAZで開幕からリーグ戦13試合に出場し、コンスタントに出番を得ている菅原。序盤戦にやや他の選手にスタメンの機会を譲ることもあった同選手だが、21-22シーズンは右サイドバックとして多くの試合でチームを支える存在となっている。
そんな菅原が披露しているプレイのなかでも、今季特に注目したいのは守備面だ。データサイト『SofaScore』によると、開幕からここまでの出場13試合で同選手が記録しているタックル数(37回:リーグDF中3位)や地上戦勝率(70.15%:同2位)は、いずれもエールディビジでプレイするDFのなかでトップクラスの数字となっている。対峙した相手にドリブル突破を許した回数もわずか3回とあって、そのディフェンス面における貢献度は目を見張るものがあると言っていいだろう。

以前から持ち前のスピードを活かした攻撃力にも定評のあった菅原だが、今季の彼はそれにも増してディフェンス面での成長が光る。1年後に迫ったカタールW杯までには日本代表でも試してみたい人材だが、はたして今後この21歳にチャンスは巡ってくるか。オランダで大きな成長を遂げるサムライ。そのプレイはこれからも必見だ。

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