マンUは彼を売却してよかったのか 爆発的なスプリントを生かし攻守で躍動する男

リーズで躍動するダニエル・ジェイムズ photo/Getty Images

スパーズ戦では先制点をマークした

昨季昇格組ながらリーグ9位でフィニッシュし、プレミアに旋風を巻き起こしたリーズ・ユナイテッド。名将マルセロ・ビエルサ監督のサッカーで今季も活躍が期待されたクラブの一つだったが、12試合消化時で勝ち点は11ポイントと降格圏ギリギリとなってしまっている。

ハフィーニャのような主力の怪我が一つの要因とされているが、その中でも躍動しているのはFWダニエル・ジェイムズだ。

マンチェスター・ユナイテッドから今夏の移籍市場で加わることとなったウェールズ代表のジェイムズ。加速力のあるスプリントはリーズでも光っており、ここまで9試合で1ゴール1アシストを記録している。

直近のスパーズ戦では右サイドでの先発となった。リーズではセンターフォワードで起用されることが多かった同選手だが、171cmとサイズはなく、ポストプレイも得意としておらず、フィットしていなかった印象だ。

だが、サイドで起用されることによって、水を得た魚のように自身のスピードを生かしたドリブルで右サイドから好機を演出している。

彼のフリーランはリーズの一つの武器か。動き出し自体はスペースへ動くシンプルなものだが、加速力のあるスプリントは対峙するDFからすれば厄介であり、どうしても目につく。得点シーンでもボックス内で一気に加速することで、マークについていたセルヒオ・レギロンを簡単にはがしている。

また、守備での貢献度は彼を語るうえで欠かせない。献身的な守備はマンU時代から評価されており、逆にマンUは彼を失ったことで前線の汗かき役がいなくなった。確かにアタッキングサードの質の低さは気になったが、献身的な守備を行う選手への評価をおろそかにするべきではなかったか。

リーズでは欠かせない戦力となっているジェイムズ。まだ24歳と若い選手であり、彼は今季のリーズを支える中心選手となることができるだろうか。

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