A・イニエスタのような選手がいれば 代表では得点が取れない古橋亨梧を生かせるパートナーは現れるのか

代表での古橋はまだトップフォームではない photo/Getty Images

スコットランドリーグの得点王がベンチでは勿体ない

ワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選を戦っている日本代表。先日オマーン戦が行われ日本は1-0で勝利を挙げている。これでグループBでは首位サウジアラビアに続く2位となっており、本大会出場も現実味を帯びてきた。次節は年明けの1月にホームで中国戦が行われる。

このようにカタール大会への出場の可能性が高くなり一安心のサムライブルーだが、問題は多い。特にセルティックFW古橋亨梧を代表では全く扱えていないのだ。

ヴィッセル神戸で得点を量産し、スコットランドリーグのセルティックへ移籍した古橋。移籍後すぐにチームにフィットすると、スコットランドの地でも変わらない得点力でゴールを量産している。リーグでは7得点を決めているが、これは得点ランキング首位の成績であり、自身の能力が世界にも通用することを証明している。

しかし、代表で古橋は影が薄い選手になってしまっている。彼が得意とするセンターフォワードは大迫勇也の序列が高く、出場したとしても後半途中での起用と出番が少ない。また、彼を生かすことのできるパサーがいない。オマーン戦でも同様に後半からピッチに立った古橋だが、彼が要求するスペースにボールを配球できる選手はいなかった。もちろん、出場時間が短いことも影響しているが、彼にとっては自身の能力を最大限発揮できなくなる。

フリーのスペースを見つけ、上手いポジショニングからゴールを量産している古橋。ディフェンスラインとの駆け引きに長けており、快速を生かした突破力が武器なのだが、代表では誰がパートナーとなるのか。神戸時代はアンドレス・イニエスタがパスを供給していたが、森保ジャパンでは柴崎岳が候補に挙がる。しかし、オマーン戦ではポジショニングが悪くゲームから消えてしまっていた。であれば、鎌田大地や現在離脱中の久保建英が候補に挙がるか。

彼らは視野が広くフリーになっている選手を見つけることができ、古橋が要求するボールを出せる選手たちだ。現状ピッチにはそういったチャンスメイカーが不在であり、古橋が代表で輝くには鎌田や久保のような選手と同時起用するのが不可欠だ。

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