レスターのチャンスメイカーですら選ばれない 層の厚いスリーライオンズの中盤

今季のマディソンは悪くないが photo/Getty Images

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まだチャンスはあるか

イングランドサッカー協会は2022年に予定されているワールドカップ・カタール大会に向けた欧州予選を戦うメンバーを発表している。18歳のジュード・ベリンガムを筆頭に若く優秀な選手が多く、今後もイングランド代表は国際大会でタイトルを争うことになるだろう。

しかし、選ばれた23名の中に、レスターMFジェイムズ・マディソンの名前はなかった。

右足からの高いキック精度を武器に攻撃を活性化させるマディソン。レスターでも中心人物であり、昨季はチームをプレミア5位に導いている。怪我の影響からEURO2020のメンバーには選ばれなかったが、復帰した今、彼はメンバーにいてもおかしくないのだが、今回は選外となった。

ここまで1ゴール、レスター自体の不調とある程度選外となった要因は予想できるのだが、やはり中盤の層の厚さには割って入れないのか。

イングランド代表は主に[4-3-3]を採用しており、マディソンがメインで起用されるのならばインサイドハーフだが、そのポジションではフィル・フォーデン、メイソン・マウント、ジュード・ベリンガムの3人の新星に加え、ジョーダン・ヘンダーソン、ジェイムズ・ウォード・プラウズのような選手も揃っている。ジャック・グリーリッシュもインサイドハーフで起用可能であり、マディソンの入る隙がない。

マディソンの武器であるプレイスキックもより特化したウォード・プラウズがおり、機動力であればフォーデン、マウントが勝る。守備でもデクラン・ライス、カルヴィン・フィリップスとスペシャリストが揃っており、プレミアで彼らを上回るパフォーマンスをガレス・サウスゲイトに見せなければスリーライオンズ入りは遠ざかってしまうだろう。

代表の中心としての活躍を渇望されていたマディソン。彼自体のパフォーマンスが悪いわけでないが、イングランド全体のレベルも上がっているのだ。

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