右WGのファーストチョイスは当分彼で良い? コンバート初戦から高いパフォーマンスを披露したデスト

アタッカーとして素晴らしいパフォーマンスを披露したデスト photo/Getty Images

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左にファティ、右にデストでも十分やれそうだ

リオネル・メッシが退団し、新体制となっている今季のバルセロナ。しかし、リーグでは勝ちきれない試合が多く、8試合消化で既に引き分けは3つ。CLのグループステージでは2連敗中と厳しいシーズン序盤となっている。それでも、負傷していたアンス・ファティやセルヒオ・アグエロの復帰もあり、今後は少し期待が持てそうだ。

このような状況で行われたバレンシア戦。バルセロナはファティが復帰後初先発を飾り、13分に同点弾をマーク。結果3-1で勝利し、連敗を阻止している。開始直後にホセ・ガヤのミドルシュートで先制された際はどうなるかと思われたが、しっかりとボールを保持し、白星を勝ち取った。

細かいパス回しから3人目の選手が連動する攻撃的な展開を見せ、久しぶりに自分たちのサッカーを取り戻したバルセロナだが、この試合で右ウイングに入ったセルジーニョ・デストが素晴らしいパフォーマンスを披露した。

サイドバックの選手としてアヤックスから加入したデスト。ここまでは本職の右SB以外に左SBも任されており、後方の選手かと思われたがバレンシア戦ではウイングに入り、攻撃を活性化させている。前線に入れば意外にもドリブラータイプであり、この試合ではメンフィス・デバイに次ぐ4回のドリブルを成功させている。縦や横とドリブルで進む方向が豊富であり、そこからのチャンスメイクが彼の良さだった。また、高い位置でもパスの精度が落ちず、チームトップの94%を記録している。

西『MARCA』でも同点弾を決めたファティの次に高い評価を下しており、デストのウイング起用は当たりであったようだ。右SBに関してはダニエウ・アウベスの復帰も囁かれており、デストとアウベスの攻撃的な右サイドが今後見られるかもしれない。

CLでのバイエルン・ミュンヘン戦での大敗からクラブに悪いムードが流れていたバルサだが、ファティ復帰やガビの台頭を機にポジティブなニュースが続いている。ミッドウィークにはディナモ・キエフとのCLグループステージが予定されており、3連敗は避けたいところだ(データは『WhoScored.com』より)。

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