“13年ぶり”のベンチ生活を乗り越え 浦和を5試合連続無失点に導いた復活の守護神

柏戦でスタメン復帰を果たした西川 photo/Getty Images

12年間で欠場はわずか2試合

浦和レッズは現在J1で5試合連続で無失点を続けている。その5試合でゴールマウスを守る西川周作は、堅守を支える最後の砦として相手FW陣に立ちはだかってる。

そんな好調の西川だが、今季は難しいシーズンとなったことだろう。10代から試合に出場し浦和移籍後は2019年の1試合を除き、すべてのリーグ戦で試合に出場。大分トリニータ時代から含めると2009年から欠場は2試合のみと絶対的な守護神だった男が一時期ベンチを温めることとなった。

今季も不動のレギュラーとして序盤戦を戦っていた西川。しかし第12節のアビスパ福岡戦で自身のミス絡みで失点を喫すると、第13節からスタメンに名前が載ったのは、ルーキーの鈴木彩艶だった。鈴木もルーキーらしからぬ安定感を見せ、デビューから3試合無失点を続けるなど高パフォーマンスを披露。西川の状況は厳しくなっていた。

その状況でも西川は準備を怠らなかった。第19節の柏レイソル戦は、前節の湘南ベルマーレ戦での不手際により鈴木が欠場し、思わぬ形で出場機会を得る。その試合で好守を見せた西川は、再びレギュラーを奪取。そこから今日の好調を続けているのだ。

柏戦でも不安定なプレイを露呈してしまったら、東京オリンピック終了後は再び鈴木がゴールマウスを守っていたかもしれない。それでもいつ試合に出ても良い状態へ準備を重ねていたからこそもう一度浦和のゴールマウスを守れているのだろう。

キャリアのほとんどで試合に出続けている西川からすると、今季は難しい時期を過ごしていたかもしれない。そこで復調できたことが現在の5試合連続無失点に繋がっているのだ。

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