チェルシーを飛び出た才能の大ブレイクはあるか 中堅クラブで輝く18歳の右SB

今季プレミアでリヴラメントのブレイクはあるか photo/Getty Images

信頼のチェルシーアカデミー産

個性豊かな若きタレントを数多く輩出しているものの、数年前まではその選手たちが自軍でブレイクするというのをあまり見かけなかったチェルシー。近年こそ若手を積極的に登用したフランク・ランパード前監督によってMFメイソン・マウントやDFリース・ジェイムズなどが主力に定着したが、ブルーズを離れてからブレイクしたというヤングタレントはまだ少なくない。

そんな若手の代表例といえば、近頃ではサッスオーロFWジェレミー・ボガやブライトンDFタリク・ランプティあたりを挙げることができるだろう。加えて、現在バイエルン・ミュンヘンやドイツ代表で大きな存在感を放っているMFジャマル・ムシアラもそのひとりだ。ビッグクラブゆえの悩みというべきか、自軍のアカデミーからどれだけ優秀な若手が出てきても、トップチームの選手層が厚すぎて彼らになかなか出場機会が巡ってこないのだ。それゆえ、己の価値を証明するためにも、ブルーズの下部組織で育った選手の多くは新たなクラブを求めて移籍することとなる。

そういった事情があるなかで、今季もチェルシー下部組織から活躍の場を移したヤングタレントが頭角を現すのか。プレミアリーグ開幕から3試合を終えて、メキメキとその評価を上げているのがDFティノ・リヴラメントだ。
今夏チェルシーからサウサンプトンへと向かい、2021-22シーズンのプレミアでは開幕から3試合すべてにフル出場しているリヴラメント。アグレッシブな守備と滑らかなドリブルを武器に、サウサンプトンでは早くも右サイドバックの定位置を獲得しつつある。ここまでの地上戦勝利数(18回)はプレミアトップタイの数字となっており、ブレイクの予感は大いにあると言っていいだろう。

まだ判断するのは時期尚早かもしれないが、チェルシーを飛び出して大きな成長を遂げそうな18歳。はたして、この若きSBは今後ボガやランプティに続く存在となっていくのだろうか。リヴラメントがどれほどの選手に成長していくか楽しみでならない。

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