逆襲のシーズンを迎えたドルトムント キーマンとなるのは万能の“No.10”か

昨季は怪我に泣かされたトルガンだが…… photo/Getty Images

高速カウンターに欠かせぬアタッカー

絶対王者バイエルン・ミュンヘンを追いかける筆頭候補から一転、2020-21シーズンは監督交代などもありブンデスリーガを3位でフィニッシュすることとなったドルトムント。リーグ最終盤の7連勝によって最終的に2位・RBライプツィヒとの差は1ポイントとしたものの、昨季は彼らにとって少し苦い思い出の残るシーズンとなった。今季はその悔しさを晴らすためにも、ドルトムントにとって重要なシーズンとなることは間違いない。

そのなかで、2021-22シーズンにドルトムントのキーマンとなってくる選手は誰だろうか。多くの人の頭に思い浮かぶのはトップスコアラーであるFWアーリング・ハーランドかもしれないが、ひとり注目しておきたいのはMFトルガン・アザール(28)だ。昨季こそ怪我で満足いくパフォーマンスを発揮できなかったトルガンだが、今季の彼はマルコ・ローゼ監督にとって非常に使い勝手の良い選手として大きな存在感を示すかもしれない。

左右のアタッカーにウイングバック、そしてときに中央のポジションも任せられるユーティリティ性を備えたトルガン。加えて、彼はどのポジションでもクオリティを落とすこことなく、1対1での強さやカウンター時のスプリントを繰り出してくれる。ドルトムントが得意とする高速カウンターを発動する上で欠かせない選手と言ってよく、どのポジションでも機能する点において彼の右に出る者はチームにいないか。
さまざまなポジションでカウンターの起点となり、ときには自らフィニッシュに持ち込むこともできるトルガン。現在は足首の怪我で離脱中だが、現地では次節レヴァークーゼン戦で復帰との噂も。はたして、2021-22シーズンのドルトムントで主役となるのは万能のNo.10なのか。しばらくは兄・エデンの影に隠れがちだったものの、このアタッカーは今季ついにブンデスの主役として世界にその実力をアピールすることになるかもしれない。

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