継続した出場機会が復調のカギ アザールは再びワールドクラスへと返り咲けるか

調子を取り戻しつつあるアザール photo/Getty Images

チェルシー時代の輝きを取り戻したい

EURO2020では惜しくもベスト8で姿を消したベルギー代表。負けた相手が優勝国イタリアだったとはいえ惜しいところまでは行っており、主力の高齢化を考えるとそろそろタイトルが欲しい。直近で言えば2022年に開催されるワールドカップ・カタール大会の優勝が目標か。

先日行われたカタール大会に向けたヨーロッパ予選。ベルギーはチェコと対戦し、3-0の快勝を収めている。チェコと言えば、EURO2020では準々決勝に残る強豪国であったが、結果が示し通り、圧倒した試合展開となった。攻撃の中心人物であるケビン・デ・ブライネを欠いたベルギーだが、前線で違いを生み出したのはFWエデン・アザールだ。

長年ベルギーを支えているアザール。ここまでベルギーが強くなったのはアザールやデ・ブライネ、ロメル・ルカクらのおかげだと言える。しかし、ここ最近のアザールはコンディションを落としており、ラウンド8で姿を消したEURO2020では本来のパフォーマンスを披露できていない。

所属クラブであるレアル・マドリードでも代表同様に以前までのワールドクラスの輝きを見せられておらず、彼の時代は終わったかと思われていたが、ここ最近は復調の兆しを見せている。

特にボールを持った際のロストの少なさやチャンスメイクといった部分では全盛期には及ばないものの、攻撃で違いを生み出している。チェコ戦ではアタッキングサードに何度も顔を出し、決定機に繋がるキーパスを7回も供給している。自身で決めた2点目のゴールやアレクシス・サレマーカーズの3得点目の流れを作ったフリックはまさにアザールの持つ武器の一つだ。

ここのところ好調を維持しているアザールだが、やはり継続した出場がコンディションを安定させているのだろう。不調であった時期は怪我の影響から満足にピッチに立てておらず、リーグ戦で20試合以上先発したのはチェルシー時代にまでさかのぼることになる。今季はまだ3試合と少ないが怪我で離脱することなく戦えており、トップフォームに戻るアザールに期待だ(データは『WhoScored.com』より)。

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