FWが2人にSBが6人 偏りが見られる日本代表のメンバー選考は正しかったか

頼りになる大迫勇也もこの試合ばかりは本調子ではなかった photo/Getty Images

中国戦は絶対に結果を出す必要がある

先日行われた日本対オマーンのワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選。初戦から幸先よく白星を挙げたかったが、想像以上にオマーンが攻守で強さをみせ、0-1の敗戦となってしまった。攻撃では大迫勇也へパスが入らなければ手詰まりとなり、守備ではカウンターから何度もピンチを招いている。冨安健洋、板倉滉、守田英正の3名を欠いているとはいえ、今後に期待感の持てる内容とはとてもいえなかった。

特に大迫への依存が目立った。確かに彼の9番での存在感は大きく、ポストプレイ、空中戦とこれまでの日本の攻撃を活性化させていたのは彼だ。しかし、この試合ではオマーンに対策されており、ボックス内で確実に収められたシーンはない。それでも、フル出場を果たしており、監督からの信頼の大きさも感じ取れるが、代役のFWが居ないのは問題だ。

この試合では後半からFW登録である古橋亨梧が左サイドハーフで使われており、大迫の代わりとなる1トップでの起用ではなかった。確かに彼のプレイスタイルと日本が求める9番像は違うため、この起用も分かるが次節中国戦も9番タイプは大迫のみだ。仮に怪我での負傷となればプランが崩れてしまう。

そもそもメンバー選考が偏りすぎてはいないだろうか。FWが大迫、古橋の2名のみに対し、サイドバックは酒井宏樹、室屋成、山根視来、長友佑都、中山雄太、佐々木翔と6名も招集している。しかし、この試合で交代となったのは、2列目の久保建英、堂安律、古橋の3名のみだ。確かに後方の安定感はチームの生命線であり、急な負傷にも対応する必要がある。この批判は結果論かも知れないが、できる限りどのポジションにも満遍なくメンバーを配置したい。

次節の中国戦はこのメンバーで戦うしかないが、今後はそういったことも踏まえてメンバー選考を行う必要がありそうだ。

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