ベンフィカ産GKが羽ばたくとき メニャンを失ったフランス王者が興味を示す新・守護神とは

フランス王者が興味を示すベンフィカの守護神 photo/Getty Images

来季のリーグ・アンも面白くなるか

昨季は10-11シーズン以来のリーグ・アン優勝を成し遂げたリール。最後までパリ・サンジェルマンとデッドヒートを繰り広げ、見事タイトルを勝ち取っている。21-22シーズンはリーグタイトルの連覇を狙いたいが、チームを後方から支えたマイク・メニャンがACミランに引き抜かれてしまった。これに関しては仕方ないところもあるが、どうにかして穴を埋めなければならない。

そこでピックアップしている新・守護神はベンフィカのGKオディッセアス・ヴラホディモスだ。移籍市場に精通しているジャーナリストであるファブリシオ・ロマーノ氏によれば、リールはベンフィカとの交渉をスタートさせたようだ。

シュトゥットガルトユース出身のヴラホディモスはドイツの世代別代表に選ばれている実力者だが、2018年にギリシャ代表に鞍替えを行っている。確かにドイツにはマヌエル・ノイアーを初め、ワールドクラスのGKが多く、賢い判断だと言える。

そんなヴラホディモスだが、ここ数年はベンフィカの守護神としてほとんどのリーグ戦に出場していたが、エウトン・レイチの加入から出場機会を減らしており、昨季は18試合の出場にとどまっている。そういった点でもリールとしては引き抜きやすいか。

ベンフィカ産のGKで言えば、アトレティコ・マドリードのヤン・オブラクやマンチェスター・シティのエデルソン・モラレスが世界で活躍しており、期待値は高い。

また、リールのチーム状況を見ても、昨季センターバックでコンビを組んでいたスヴェン・ボトマンやジョゼ・フォンテは21-22シーズンも移籍することなく、プレイすると見られており、新・守護神のサポート面でも大崩れすることはなさそうだ。

このように新シーズンに向けて動きだしているリール。ライバルであるPSGは大型補強を成功されており、何か手を打たなければ21-22シーズンは苦しい戦いになるかも知れない。

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