延期で得られた経験と“最強のライバル”の存在が強みに 最後尾から若き日本を支える谷晃生

チームでの定位置を確保した谷 photo/Getty Images

チームを連勝に導く守護神

U-24日本代表は東京オリンピックの第2戦でU-24メキシコ代表と対戦。前半に挙げた2ゴールを守りきり、2-1で勝利した。終盤のメキシコの猛攻を凌いだのは、今大会で守護神としての座を勝ち取ったGK谷晃生だった。

2点リードで迎えた85分に失点を喫すると、その後もメキシコの攻撃を受ける形となってしまった日本。10人に2点差と勝利は決定的かと思われた終盤にまさかのピンチが続く。

そんな中でも谷は2失点目を許さなかった。90+3分には左サイドからのFKに頭で合わせられるも好セーブを見せて得点を許さず。日本ペースで進んでいた中での試合終了間際の大ピンチを右手で防いだ。
このチームでは、もともと大迫敬介という正GKがゴールマウスを守っていた。対して昨季、ガンバ大阪から湘南ベルマーレへと武者修行して経験を積んでいた谷は、今季も湘南の守護神としてチームを支え続ける。そして大会前に好プレイを発揮し、本大会でスタメン入りを果たすのは谷だった。

1年延期していなければ、谷は出場していなかったかもしれない。昨季のJ1での大きな成長と、大迫という最強のライバルがいたからこそ大舞台で高いパフォーマンスを見せることができている。

2連勝を飾った日本だが、結果次第では敗退の可能性もある第3戦。負けられない戦いが続く中、谷の好守が再びチームを救ってくれることだろう。

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