久保建英の成長スピードは遅れているのか 成功へのカギは“守備”にあり

日本のスターになってほしい久保 photo/Getty Images

リーガでもがく若き才能

レアル・マドリードと契約を結んでから2年。ここまでの久保建英のキャリアをどう見るべきだろうか。

久保のボールテクニックはスペイン国内でも認められており、それこそバルセロナやレアルのようにボールを保持できるクラブならば久保の個性をもっと活かせるかもしれない。しかしビッグクラブはライバルが多く、まずは中堅クラブへのレンタル移籍で結果を出さなければならない。

ここまでの2年間は、そこで少々躓いている印象だ。中堅、下位クラブは守備の時間が長くなる傾向にあり、久保も満足にボールを触れない。そこで成功を収めるには、まず守備が重要な要素となる。

アタッカーにも90分間を走り抜くスタミナ、そして前線から効果的なプレスを仕掛ける守備力が求められる。久保の場合は相手からボールを奪い取るパワー、そして守備時のポジショニングでやや苦戦しているところもある。守備的に戦う場合、久保を先発で起用するのはリスクが大きいと考える指揮官もいるだろう。

守備面で1つ手本となるのは、同じ日本代表のレフティーアタッカーである堂安律だ。堂安は高い攻撃センスに加え、守備面でも海外で印象的な働きを見せている。

堂安は守備でも結果を出している photo/Getty Images

レンタル先で結果を出していけるか

昨季はドイツのアルミニア・ビーレフェルトでプレイしていたが、ブンデスリーガで2786分間プレイして53回のタックルを成功させている。一方で久保は昨季後半よりヘタフェにレンタル移籍し、そこで804分間プレイして7回しかタックルは成功させていない。ボールを奪う部分では堂安の方が上と見ていいだろう。

久保はマジョルカにレンタル移籍していた2019-20シーズンもタックル成功数はそこまで多くなく、1試合平均タックル成功数は1回だ。一方で堂安は海外挑戦した2017-18シーズンのフローニンヘン時代よりエールディヴィジにて1試合平均2.2回、トータル63回ものタックルを成功させている。続く2018-19シーズンもフローニンヘンにて70回のタックルを決めるなど、守備意識は海外1年目から強い(数字は『WhoScored.com』より)。

ブンデスリーガでもその守備意識は通用しており、残留争いをしていたアルミニア・ビーレフェルトでも重宝されることになった。この守備面の強さは、久保が中堅クラブで結果を残していくために必要な要素となるのではないか。

現在はレアル・ソシエダへのレンタル移籍の可能性が噂されているが、ソシエダも中堅クラブだ。試合によっては守備の時間が長くなることもあるだろうが、そうした中でも結果を残さなければビッグクラブでポジションを得ることは出来ない。テクニックはすでにトップレベルに近いものがあるだけに、成功へのカギはボールを持っていないところでの貢献度か。

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