ミランに揃うハイタワーコンビ 優勝へ可能性広がるベテラン2トップ

ミランの最前線に構えるイブラヒモビッチ photo/Getty Images

高さとパワーは大きな武器になる

今夏セリエAのクラブの中でも積極的な補強に動いているのがミランだ。GKにはマイク・メニャン、最終ラインではモナコから左サイドバックのフォデ・バロ・トゥレ、チェルシーからレンタル移籍していたセンターバックのフィカヨ・トモリも完全移籍で獲得。

チャンスメイカーのMFブラヒム・ディアスはレアル・マドリードからの再レンタルが決まり、そして最前線にはチェルシーからベテランFWオリヴィエ・ジルーが加わった。

特にジルーは注目だ。ズラタン・イブラヒモビッチとともにハイタワーコンビを完成させることができ、2トップも現実的なオプションになってくる。[4-4-2]、もしくはディアスをトップ下に据えた[4-3-1-2]もオプションの1つとなるだろう。

今夏にはジルーも加わった photo/Getty Images

空中戦は大きな武器に

イブラヒモビッチは昨季セリエAにて1試合平均4.8回の空中戦勝利数を記録しており、これはセリエAのFW部門で5位の数字だった。ジルーは昨季やや数字を落としたが、2019-20シーズンの1試合平均空中戦勝利数はプレミアリーグのFWランキングで11位となる3.9回だった(数字は『WhoScored.com』より)。

両者への単純な放り込みだけでもチャンスを作り出せそうな気配があり、この2人がペナルティエリアへ飛び込んでくるのは対戦相手にとって脅威だろう。サイドからのクロスボールにも期待でき、39歳と34歳のコンビは攻撃の軸となるはず。

司令塔のハカン・チャルハノールがインテルへ向かってしまったのは痛いが、今夏の補強で2021-22シーズンもトップ4を狙うだけの戦力は揃ってきた。ジルーとイブラヒモビッチのハイタワーコンビにも期待したいところで、2人がどこまで攻撃陣を活かしてくるのか楽しみだ。

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