“ビッグクラブ再挑戦”を目指す男の運命は プレミア中堅クラブで伸びた28歳

サウサンプトンでは圧巻のパフォーマンスを披露しているイングス photo/Getty Images

今ではプレミア屈指のストライカーに

はたして、ここ数年でプレミアリーグでも屈指のストライカーとなった男は、今夏ビッグクラブへとステップアップを果たすのか。サウサンプトンに所属するFWダニー・イングスの周囲が騒がしくなってきた。

プレミアで2019-20シーズンには22得点、そして2020-21シーズンには12得点を挙げたイングス。守備にも貢献できるストライカーであり、最前線に物足りなさを感じているクラブにとっては願ってもない実力者と言えるだろう。現地メディアによると、マンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッド、トッテナムといったクラブが彼の獲得には興味を示しているようだ。いずれも来季はFWに悩まされる可能性があるクラブ。イングスに興味を持つのも無理はない。

本人も移籍には乗り気な様子で、先日はサウサンプトンから提示されている4年間の契約延長オファーを拒否したと英『Daily Mirror』が伝えている。2021年夏に現行契約が満了を迎えることもあって、イングスは移籍金の発生する今夏にクラブが放出を容認するようプレッシャーをかけた格好だ。サウサンプトンにとって重要な戦力であることは間違いないが、いよいよイングスにはビッグクラブ行きが近づいているのか。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督も、エースの去就については次のように語る。
「イングスとはもう1年契約が残っている。我々は彼にたくさんのお金を投資してきた。彼の怪我が癒えるまで時間を与え、相当なプレイタイムまで用意したしね。売る理由はないよ。でも新契約を結ばずに最終年に突入するのはリスクが伴う。誰にとっても決して良いことじゃない。我々は彼に何をすべきかを伝えているけれど、パーフェクトな状況ではないかな。残ってほしいけれど、彼がそれを望まないのならば仕方がないね」(英『BBC』)

残留してほしい気持ちとは裏腹に、ハーゼンヒュットル監督は半ば諦めムードか。チームを力強く引っ張ってきたエースだが、やはり今夏の退団は濃厚となっているようだ。

となると、問題はその移籍先。現時点ではハリー・ケインの放出が濃厚なトッテナム行きが有力とされる。仮にケインが残留となっても、ヌーノ・エスピリト・サント監督はイングスをトップ下などで起用するプランも考えているとのことで、ベンチ要員に甘んじる可能性は限りなく少ないと言えそうだ。マンチェスター勢は彼のストライカーとしての得点力に期待しているものの、それ以外の部分にも注目しているスパーズ行きの選択肢は悪くない。

その去就に注目が集まるイングスだが、はたしてこの28歳は来季どこでプレイしているか。再びのビッグクラブ行きが実現するかどうかには注目が集まる。

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